親が家族としてのベースをキープすることが肝心

2022.10.21

夫婦が喧嘩をした時、お父さんはどれだけ機嫌が悪くても、一応ちゃんと帰ってくる。お母さんも不機嫌ながらご飯を作っている。

家族は嫌なことがあっても、きちんと家に帰り、同じ空間で過ごす。そんな家族としてのベースを守ることには、大きな意味があります。

実は親が家族としてのベースを保っていないと、それを見てきた子どもは、いやなことがあったら、すぐ家を飛び出してしまうし、安定した恋愛ができなくなるのです。

今回は親が家族としてのベースをキープすることの大切さをお話をしていきたいと思います。

大切なのは理想の家族ではなく、低空飛行でも家族のベースをきちんと保つこと

夫婦関係は、グダグタな状態になってからの低空飛行が大事なのです。

低いながらも落ちずに飛び続けることは、実は親が子どもにしてあげられる最高のプレゼントだと思ってください。

親が子どもに低空飛行を見せることで、子どもの人生に低空飛行の時が来たとしても、「なんだか頑張れるかも」と思えるようになるのです。

もちろん夫婦関係は、お互いに良い関係であることがベストです。だからといって、親として「絶対に喧嘩をしてはいけない」「喧嘩している様子を見せてはいけない」と思うと、親は追い込まれるばかり。親が聖人君子である必要はないのです。

家族の幸せとは、いい時には測れないものです。健康でお金もいっぱいある時が幸せだと考えがちですが、実際は逆です。

人生のなかですごく落ち込んだ時に、「やっぱり、家族だよね」と思えることこそが、家族の幸せなのです。

親が子どもにあげられる一番のプレゼントとは、大きな家を理想の家族ではなく、低空飛行でも家族のベースをきちんと保って繋いでいくことだと思うのです。

人生には、さまざまな問題が起こり得ます。

家族が困難な状況になった時には、家族の誰かが「でも、大丈夫、大丈夫」と言って、低空飛行でいいから乗り切ること。これが、子どもの人生に役立つのです。

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