目標へ自分を引き上げるのも、目標の枠を決めるのもメンタル

2022.11.09

アスリートは日頃から、今の能力以上のパフォーマンスを求められています。

いつも体力や技術を上げるために、よりハードな練習が求められるのです。それは非常にハードな環境です。

目の前に「きつく」「つらい」環境があれば、誰もが躊躇するものです。

今回は、そんな困難な状況のなかで乗り越えていくために必要なメンタルについてお話をしていきたいと思います。

メンタルは可能性は無限に広がっている

アスリートたちは、メンタル面で最大限に何ができるかを常に追求していきます。

トップになればなるほど、それを意識的か無意識かは別にして、「思考」「感情」「行動」のポイントをおさえた形でやっています。

そうして生まれた強いメンタルに引っぱられて、練習に励むのです。その結果、形が作られ、技術が向上するのです。

メンタルトレーナーとして、アスリートを見て感じることが2つあります。

まず、能力うんぬんは大した問題ではないということです。

能力以上のことを求められた時に、それに応えられるメンタルかどうかが、問題だと思います。

もう1つは、メンタルの描いた「枠」の限界が、その人の限界であるということです。

単純な話です。

自分を国体レベルの選手だと思い、そこまでを目標にしていたら、そこで成長が止まってしまいます。

メンタルで自分の可能性の枠を決めてしまっているのです。

目標がオリンピックだったら、心底オリンピックに行く自分を思い描いている選手だけが、必ずオリンピックに行きます。

「余の辞書に不可能という文字はない」というナポレオンの言葉がありますが、メンタルも一緒です。

ナポレオンの言葉のn真意は、「どんな困難も乗り越えてみせる」というもの。

まさしくメンタルそのものといえます。

現時点では、実力がほど遠く、夢物語のようでもいいのです。

実際にオリンピックに出場する選手たちは、オリンピック開催の4年前の時点では、出場できるレベルに達していない選手が多いです。

極端に言えば、現時点の能力は関係なく、今からどこまで伸びるかが重要なのです。

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