練習中の不安や焦りは上達する「チャンス」

2022.12.23

試合中にピンチになれば、不安や焦りがどんな人の心のなかにも表れます。

だからこそ、ピンチになると、自己肯定感を上げる必要があるのです。

今回は、自己肯定感を強化しつつ、練習中の不安や焦りを乗り越えるコツをお話をしていきます。

不安や焦りはいろいろなことを教えてくれる先生

試合中なら、自分がいいプレーをした時に大きな声で「よし!」「やった!」などと承認のコールをして、自己肯定感を強化しましょう。

練習中など普段の生活で不安や焦りがある時は、ノートに書き出して、原因を突き止める必要があります。

不安や焦りは、ただ漠然と感じていることがよくあります。

なぜ焦っているのか、どこに不安を感じているのか。思うところを書き出してみましょう。

しっかりと文字にしてみると、不安や焦りが具体的に何なのかが見えてきます。

アスリート達は、大きな大会の前になると、不安からオーバーワークをしがちです。

「焦っています」

「何で焦っているのですか?」

「時間がないから。1日10時間練習しても間に合わない」

「じゃあ、10時間の練習を12時間にしたらどうなります?」

「体が壊れてしまう」

「ならどうすればいいでしょう?」

このように人間には、できることとできないことが明確にあります。そこで無理をしても結果に結びつかず、意味がありません。ただ、できることをやるだけなんです。

少し話はそれますが、しんどくても毎日できることを確実にやるから強くなれるのです。

強くなれない人は「しんどいことを毎日」なんて「できない」と思っていますが、それは単なる思い込みです。

トップになる人となれない人の違いはたった1つ。とにかくできることを隙なくやったかどうかなのです。

他の人が途中で練習をやめている雨の日に、いつもと同じだけやる。練習のクオリティを少しずつ上げていく。試合を想定して1つ1つの動きに集中する。

不安や焦りの正体が見えてきたら、今、何をやるべきか、何ができるのかを考えていきましょう。

人として無理のない、でも少し頑張らなければできないことです。

そうすると不安は消えて、何をやればいいのかがわかります。

不安が消えた瞬間は、やるべきことが明確になった瞬間です。当然、練習のクオリティはぐんと上がります。

不安や焦りは、いろいろなことを教えてくれる先生です。

ただ、この先生は、こちらから質問しないと何も答えてくれません。ちょっと意地悪な先生なので、ご注意ください。

不安や焦りをそのままにせず、何に不安や焦りを案じているかを考えてみてください。

そこには成長へのヒントがたくさんあることに気づくはずです。

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