チャンスには時間制限があるから、なりふり構っていられない!

2022.12.30

私が昔、担当した選手に、実力はあるのに、ピンチに弱いうえに、チャンスにも弱い人がいました。そうすると、当然、試合には負けてしまいます。

今回は、チャンスが訪れてきたときに、どんな風に活かしていけばいいかについてお話をしていきたいと思います。

チャンスは数秒間限定で時間制限がある

チャンスに弱い選手には2通りあります。

1つめは試合中に「これで勝てたらヒーローになれる」と余計なことを考えはじめるタイプです。

これでは「今ここ」に集中できません。「今ここ」に集中しなければ、100パーセントの力を出しきれません。

2つ目は、詰めが甘くなるタイプです。

私はその選手に聞いたことがあります。

「いつもチャンスになったら、急にコースが甘くなったり、スピードが落ちるように見えるんです。あえて、あなたのチャンスをつぶして、相手と互角に戦いたいんでしょうか」

ちょっと意地悪な質問かもしれませんが、試合中にそんなふうに感じることがよくあったのです。

「いや、そんなことはないです。当然、勝つためにやっているんですから、チャンスになったら、相手をコテンパンにしたいと思ってますよ」

「心のどこかでは、コテンパンにしてやりたいと思っていないのではないでしょうか?相手のことをかわいそうと同情している間に、あなたのチャンスはタイムオーバーになっている気がしますよ」

そう、試合のなかに訪れるチャンスは数秒間限定です。

相手のことを考えてあげる余裕なんかはないのです。

数秒の間に結果を出さないとタイムオーバーとなり、次は相手にチャンスが移り、逆にこちらがピンチになります。

だからこそ、チャンスは、めぐってきた瞬間に仕留める必要があります。

チャンスを活かせない人は、チャンスには時間制限があるものと認識してください。

そして、「今ここに」集中すれば、自然とチャンスに強い自分となります。

ページトップ