子どもが目標を立てるのが苦手です

2023.01.13

たとえば、書道が好きで、そろばんは大嫌いという子どもがいます。まずは、好きなことから目標を立ててみましょう。

書道を毎日100枚練習するという行動目標を立てて、実行します。昇級を目指すことは、結果目標です。

そうして、毎日の行動目標を達成していくうちに、昇級という結果目標を達成するには、こんな行動をすればいいという行動目標と結果目標が結びつくようになります。

今回は自分の子どもが目標を立てるのが苦手なときにどんな風に目標を立てていけばいいかについてお話をしていきたいと思います。

好きなことは多少負荷をかけた行動目標を立てて、達成感を高めていこう

子どもの得意分野なら、「毎日習字を100枚練習する」」という多少ハードな行動目標もできるようになります。

昇級しなくても、行動目標を1ヶ月達成し続けたら、「すごいね」と褒めたり、前から欲しがっていた新しい筆を買ってあげるなどします。

つまり、子どもの価値を高めるような承認をするのです。この行動目標の設定と承認を積み重ねていくようにします。

一方、苦手なそろばんはどうするかというと、行動目標を小さなものにすればいいのです。元々嫌いなことなので、そろばんが得意になることを目標にしても、苦痛なだけです。変に無理をする必要はないのです。

そこで「10分でいいから真面目に取り組もう」とか「間違ってもいいから1ページを集中してやろう」という行動目標を設定し、1週間続けられたら、「よくできたね」と承認するのです。

特に苦手なことや嫌いなことの地道な練習は、世間からまったく評価されません。だから、親がしっかりと褒める必要があります。

どんなに嫌いなことでも、その子に合ったプチ目標を設定して達成すれば、自信になっていきます。

また、そろばんのように数字を扱うことが嫌いな子どもであれば、日常のなかで親が子どもの興味を引くような工夫をするのもひとつです。

たとえば、買い物の支払いの時に子どもに財布を渡して精算させると、子どもは「私にもできるかも」と思って、数字への苦手意識が少なくなります。

苦手なことや嫌いなことは、現実的で楽しみながらできる目標を設定するといいでしょう。

逆に好きなことは、多少負荷をかけた目標を設定します。

このふたつの行動目標の立て方をすれば、好きなことではさらに達成感を高め、苦手なことは楽しめるので、逃げずにすむようになるのです。

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