共通の目標があった時代から個人の目標の時代へ

2023.02.16

ひと昔前は、最終的な目標は社会が用意し、多くの人たち それを共有してきました。

一億総中流社会ではありませんが、誰にも家があって、便利な 家電をそろえ、場合によってはクルマも持ち、時には外食や旅行に出かける。そんな家庭を めざして誰もが頑張れた時代でした。

しかし、今はそういった社会共通の目標がなくなり、自分で自分の人生の目標を考える時代になりました。

自分で自分の人生の目標を考えよう!

私がとあるネットワークの技術者たちを前に、講演したときのことです。

これまで達成感のある経験をしたことがあるか質問したところ、手を挙げた人はゼロだったことがありました。これには、少々驚かされました。

そこで改めて、厳しい上司のもとで働いて、自分が大きく成長した経験があるか聞いてみたところ、それもゼロでした。

私は、彼らはかわいそうな人生を送ってきていると思わざるを得ませんでした。

厳しいことを言われて、成長してきたという経験値もなければ、苦しい体験をしてそれを乗り越えてきたという思いもないのです。

達成感や成長の経験は、大なり小なり目標が定まっているからこそ、頑張って、堪えて、得られる感覚です。少なくとも彼らには、それが全くないのです。

実はこの状態が長く続くと、とても恐ろしいのです。

目標を持てないがために、人生の歯車が空回りしはじめることもあるので注意しましょう。

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