子どもは成長していくにつれて、現実に打ちのめされる

2022.10.02

子どもは成長していくにつれて、世の中に出て、現実を知るようになります。たとえば、子どもが中学校までは「野球の天才だ」と思っていても、名門高校に入れば、レギュラーにもなれないという状況は、さて、子どもが現実に打ちのめされたときに親としてどんな風に接していけばいいのでしょうか。

天才ストロークが子どもの成長をつくる

子どもは天才だと思って世の中に出て、打ちのめされることで、現実を知って、健全に自我が発達していくのです。

どんなに現実に打ちのめされたとしても、親から天才だと言われ続けてきた子は、自分への肯定感が残っています。

逆に周りに「あなたは天才だ」と肯定してくれる人がひとりもいなくて、「お前には価値がない」「お前はだめだ」と言われた記憶しかない子は、世の中から来る強烈なプレッシャーに耐えられないし、ちょっとしたことで心が折れてしまうのです。

だからこそ、「天才ストローク」が必要なのです。

親としては、少しでも現実の厳しさをわからせようと、褒めるよりも、つい厳しい言葉をかけがちです。それを、ぐっとこらえて天才ストロークを続けてください。

そして子どもが自分のことを天才だと思って、名門高校に入ったものの、全国からは能力の高い子が集まってきている、そんな大変な状況になった時、親はどんな言葉をかければいいのでしょうか。アイディア高等学院ではこう指導しています。

「すごいことだよね。強い人達と一緒に練習しないと絶対に強くなれないよ」

子どもは強い人ばかりがいる環境に入ることで、今また強くなっている最中です。1年前の自分より、確実に成長しているのです。

やはり、自分が心地いい環境や楽な環境でやっていると、本当に強くならないし、逆に弱くなるものです。

子どもが世の中にさらされて、「やっぱり自分は天才じゃない」と思った時は、「いやいや、天才だよ」「でも、天才でもトレーニング期間は必要だよ。強い人達にもまれて、一緒に練習をすると、3ヶ月ぐらいですごく強くなってない?すごい環境で練習させてもらってるよね。レギュラーになることがゴールじゃなくて、強くなることがゴールでしょう」と話します。

子どもはどこかで自分が王様だと思っているので、自分より強い人が現れて、自分は王様じゃないと気づいた時に、初めて大人として世の中にエントリーしていくのです。

子どもには何のためにやっているかを考えさせて選ばせよう

子どもには、自分で選ばせることも大切です。

たとえば、野球をしている子どもなら、親は何のために野球をやっているのか、子どもに聞いてみましょう。強くなりたいのか、それとも楽しみたいのか。本当に強くなりたかったら、強い人達がいる環境でやればいいし、楽しみたいのであれば、普通の部活に代わればいいのです。

子どもにのびのびとやらせるには、親はどちらでもいいというスタンスをとって、子どもに選ばせるようにしましょう。

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