夢を語らない子どもは進路を決める時に行き詰まる

2022.10.05

あなたは最近、夢を語っていますか?ここ1週間以内に、お子さんと一緒に夢を語った人はいるでしょうか?大勢の親が集まった講演会などで、この質問をすると、1週間や1ヶ月以内では、ほとんど手が上がることはありません。1年以内になると、ようやく2~3人の手がパラパラと上がる程度です。夢はこれほど語られずにいて、いいものなのでしょうか。

普段から親子で夢を語り合おう

これから将来を見据えていかなきゃいけない子どもにとって、夢はとても大事なことだと思うのです。

なかには「うちの子はまだ小さいから」と言う人もいます。でも、日常的に夢を語る習慣がなかった子どもが中学に入ったからといって、急に夢を語れるわけがありません。

そうして、子どもはある日突然、進路を決めるように促されるのです。

「高校はどこを受けるの?」といきなり聞かれても、普段から夢を語っていない子どもは「え!?」と戸惑うだけです。

「あなたは何をやりたいの?」と聞かれても、子どもは答えられず、アイドルやアニメ、スポーツになったりするだけで、好きなものから将来の夢に結びつくことはないのです。

幼い子どもに「あなたの夢は何!?」と聞いて、「ウルトラマンになりたい」と答えた場合、子どもは着ぐるみショーのスタッフになりたいわけでは、当然ありません。

だから、親には「なぜウルトラマンになりたいの?」と質問してほしいのです。

子どもは「地球を救いたいから」と答えました。実はこの「地球を救いたい」という夢の質が一番大事で、これを親子で話し合ってほしいのです。

「地球を救いたい」と考えた子どもは、もしかしたら将来、その思いを政治家になって叶えるかもしれないし、国際的に活躍する医師になるかもしれません。

巷のお母さんは、子どもが「ウルトラマンになりたい」と言うと、「はいはい、ウルトラマンが好きだもんね。ウルトラマンのお菓子を買ってあげるよ」と流してしまいがちです。

そうではなく、子どもの夢を聞いてから、次になぜそうしたいのか、夢の質を聞くべきなのです。子どもの夢を聞いてから、次になぜそうしたいのか、夢の質を聞くことが大切なのです。

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