「大きくなったら”何に”なりたい?」と聞くべきではない

2022.10.07

親は「大きくなったら何になりたい?」と聞いてしまう機会も多いのではないでしょうか。子どもに「大きくなったら、何になりたい?」と聞く場合、ほぼ職業を指すものが多いです。そして、夢は職業ではないということが重要なポイントです。では、親としてどんな風に聞くべきなのでしょうか。

子どもに新しいチャレンジをすることを常に推奨していこう

親として子どもに「大きくなったら、どんな大人になりたい?」と聞くべきです。たとえば、親が「大きくなったら、どんな大人になりたい?」と聞いたら、「大好きなケーキを朝からずっと食べたい」と言う子どもがいました。

それは、子どものささやかな夢です。しかし、それを歪めて「何になりたいの?」「どんな職業に就きたいの?」と聞くから、子どもは「ケーキ屋さん」と答えるのです。

実は子どもは、ケーキを食べたいだけで、ケーキ屋さんになりたいとは思っていないのです。また、ケーキを食べるのが好きな子どもがケーキ屋に向いているとも思いません。

ある有名なパティシエの方が「子どもの頃はどんな子どもでしたか?」と聞かれて「科学の実験が好きでした」と言っていました。

重量を測ることや、粉を混ぜたり溶いたりするのが好きだったそうです。複数の粉を混ぜ合わせて、どんな形やどんな味になるのかを追求していくから、オリジナルの作品ができていくのでしょう。

でも、普通は科学な好きな子どもからパティシエという道すじは、なかなか思いつかないものです。

職業で括ってしまうと、科学が好きであれば、化学会社の研究員、ケーキが好きだったらケーキ屋さんになるのですが、ものすごく選択肢が狭いわけです。

それよりも科学が好きな子どもが他の人にはない才能を持って、製菓の業界に入ることはすごくいいことだと思うのです。

だから、やはり親は、子どもがチャレンジをすることや、新しい分野に入っていくことを常に奨励していれば、子どもは遠慮なく新しい分野に入れるし、チャレンジしたくなるものです。

親が「とにかく保守的でいてね」「冒険だけはやめてね」と言っていると、子どもはチャレンジしなくなってしまうので注意しましょう。

夢は職業ではありません。だから子どもに「大きくなったら、どんな大人になりたい?」と聞きましょう。そして、子どもに新しいチャレンジをすることを常に推奨していくことが大切なのです。

ページトップ