子どもが乱暴な時は優しさのストロークを投げかける

2022.10.19

子どもが親に暴言を吐いたり、乱暴なことをして、悩んでいる親も多いと思います。今回は子どもが乱暴なことをしてきたとき、親としてどんな風に接していけばいいかについてお話をしていきたいと思います。

子どものなかの優しい気持ちを引き出そう

子どもが乱暴なことをした場合は、優しさを引き出す必要があります。そのためには、子どもを優しい人として扱いましょう。

「どうしたの?あなたはすごく優しい人なのに」

「僕は優しくなんかない!」

「いや、あなたは優しい人でしょう。だから、理由もなく人を叩いたりしないよね?」

「僕、優しいけど、弟が先に叩いてきたから、叩き返したんだ」

「そうなんだ。でも、優しいんだから、今度から叩く代わりに、叩くのはだめなことだと教えてあげてね」

子どもが否定する場合も、親は言いきって、優しい人、できる人として扱うことが実は大切です。

そうすると、本人もその気になって、本当に優しい気持ちが引き出されてくるものです。

そうして、パワーでもって相手を屈服させるのではなく、話し合いで解決できるという大事なことを学んでいくのです。

たとえば、強くなりたいと願って、乱暴になっている子には、まず強いことを認めてあげて、強くて優しい子として扱うといいでしょう。

たとえば、乱暴者の子どもには、「〇〇くんは強いね。やっぱり、本当に強い子は優しいもんね」と声をかけて上げることもひとつです。

乱暴をしているときに、親は「乱暴をやめなさい」と言いがちですが、こうしたささやかな優しい経験をさせて、達成感を味わわせると、子どものなかにある優しい気持ちを刺激して引き出せるのです。

子どもが達成感を得るためには、すごく大変なことをやらないとだめだと考える親も多いのですが、そうではなく、こうしたささやかな経験でOKです。

日頃から子どもの優しいところや賢いところなど、引き出したい部分を刺激して、育てていくことが大切なのです。

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