パニックに陥った時はできることに意識を傾けよう

2022.11.21

試合直前に突然パニックに陥る選手は、意外といるものです。

今回は試合直前にパニックに陥ったときにどのように乗り越えればいいのかについてお話しいたします。

よいイメージだけをくり返しイメージし、悪いイメージを打ち消そう

たとえば、体操の選手なら、「先生、僕、どうやって飛んでいましたっけ?」と言い出すぐらいのパニックです。

こうなると、椅子に座ってもらって、深呼吸を3回してもらいます。

それから、自分の調子のよかった試合を思い出してもらい、具体的に試合の流れをイメージさせるのです。

試合の最初から最後までを具体的にイメージしたら、もう一度、試合をシミュレーションしてもらいます。

そうするうちに、選手は徐々に落ち着きを取り戻してきます。

でも、一度パニックになってしまった時は、演技がイメージしていたように、完璧にうまくいくわけではありません。

練習でうまくいかず、少し不安のある演技があれば、なおさらです。

そこで、練習でうまくできていないことはできない、と受け入れてもらいます。

その不安にとらわれないようにし、自分が確実にできることだけに意識を傾けるようにするのです。

イメージは強いほうに引っぱられるものです。

もし着地によいイメージがあるなら、完璧な着地を何度もイメージして、よいイメージを強化します。

すると、よいイメージに引っぱられて、パニックによって生まれた悪いイメージからリカバーできるのです。

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