「存在意義」があるからこそ、人は頑張れる

2023.03.10

もちろん、生きていく喜びは、人それぞれなので、人によっては、簡単に割り切れない場合もあると思います。

例えば、商品ができたときに「うれしい!これだな」と思っても、人から「すごく使い勝手がよかったです。感動しました」と言われると、「これもけっこううれしいな」と思うものです。

同じエンジニアという仕事をしている人のなかでも、「システムが動いた瞬間にすごい喜 びを感じる」という人もいれば、「システムが不具合なく動いて、取引先に『本当に助かっ たよ」と言われたときだ」という人もいます。

これは、相手次第というよりも、達成感の現れ方の違いなのです。

「相手が役立つシステムだと思わなければ、単なる自己満足だと思うから、本当に役に立っている状態を見たとき」

「仕事を教えた後輩がイキイキと働いているのを見たときがうれしい」

「大変な仕事が終わったあとにビールを飲んでいるとき」

こんなふうに何でもいいし、いろいろな感情が入り混じっていていいのです。

改めて、「仕事をやっていて、楽しいときはどんなときですか」と聞かれると、「自分はこんなことを考えていたんだな」と思うはずです。

そうやって、自分自身の「存在意義」を知 ることが大事なのです。

「存在意義」を知ると、かなりきついときでも、「でも、このためにやっているんだ」「あのときは楽しかったじゃないか」と思い出し、意外に頑張れたり、力になるものです。

反対に「存在意義」がない人は、やる気が消え失せてしまいます。

また「存在意義」があっ たとしても、日常でいやなことがいっぱいあると、どうしても埋もれてしまいがちです。だ からこそ、思い出す必要があるのです。

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