30~40代は決断の時

2023.03.17

子育てをしていくなかで、様々な決断をしなければいけない状況におかれることもあると思います。

今回はある男性を例にお話をしていきたいと思います。

彼にはもう、メインディッシュの人生を追える力がない。恵まれた企業に勤めるうちに、 言い方は悪いけれども、すっかり骨抜きにされてしまった状況に置かれていました。

そのときに私が先ほどの男性に幕の内弁当の人生を推奨しました。幕の内弁当の人生を選んだほうがきっと幸せなのです。

幕の内弁当にも小さなメインがあり、その他にも楽しめるメニューがたくさんあります。

そのメニューを充実させていけばいいのです。子どもの成長を楽しみ、そのあとは夫婦でで きる趣味などを探しておけば、きっと死ぬまで楽しく暮らせるはずです。

「そう言われると、身も蓋もないんだよ」と言うかもしれませんが、そんなことはありません。

幕の内弁当には、幕の内弁当なりの幸せがあるのです。

それがいやなら、幕の内弁当をすべて捨てて、メインディッシュの人生を選べばいい。

メ インディッシュを追うことは、とてもやりがいがあるけれど、強烈に大変だったり、貧乏になったり、ものすごいストレスがかかったりするのです。

それでもいいという覚悟があるなら、メインディッシュを追い求めていく人生を選ぶべきなのです。

おそらく、30代から40代は、メインディッシュの人生なのか、幕の内弁当の人生なのか、その狭間で揺れ動く時期です。 変化の激しい時代です。

メインディッシュだと思っていたものがどんどん小さくなってしまい、ミニハンバーグになってしまったときには、誰もが自分の人生を考えてしまいます。

いい大学を出て一流企業に勤めている男性がいます。

彼は「入社以来、いつも夜10時ごろまで働くのが当たり前だったのに、最近は5時で仕事が終わります。つまり、仕事がないのです」と言いました。

彼は会社を辞めるほど、やる気 が落ちているわけではないのですが、やはり少し仕事に打ちこめない感覚があって、どうすればいいのか迷っているのです。

そこで、私は「次の10年の展開を目指して、大学の同窓会などに顔を出してみてはどうで すか」と提案しました。

大学の同窓会には、いろいろな人がいるので、今は友達を作って、 見聞を広めるのです。

今は、これまでずっと成長を続けてきた人が次に成長するまでの踊り場の時期。

踊り場の時期にしっかりと勉強することで、次のステージに上がっていく力にすればいいのです。

この人は、さっそく学生時代の友人に連絡して、飲みに誘うことを意識的にはじめました。

また、仕事に時間の余裕がある今こそ、海外でのメンタルトレーニングのワークショップツ アーに参加することにしました。

そうやって、自分自身と向き合い、次の「目標」や「存在意義」を見つけて、今後はどう するかを考えることが大切なのです。

「今は格差社会だから」と言い訳するのではなく、踊り場の時期だと自覚し、次の自分を模索していく。そうすれば、社会の状況に巻きこまれてはいるものの、いい成長のサイクルに なっていくのです。

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