知識や常識をリセットする

2023.03.30

前回の記事では、自分の人生の目標を達成できない、典型的な例として、没落貴族タイプの特徴を挙げました。

今回は、そのタイプから抜け出す方法についてお話をしていきたいと思います。

まずは、新しい知識を吸収するのもひとつの手です。

また、自分の「価値観」や、毎日の 「習慣」を意識的に変えていきましょう。

この「意識する」ことはとても大切で、意識できていないと、本人にはきつく感じられるのです。

このときに「これは常識」「これは当たり前」などとは、決して言わないようにします。

なぜなら、今の自分の「常識」は、総じて前の時代や職場の「常識」に捉われているからです。

何かあったときには、周りの人に「教えてください」「一緒に考えていきましょう」と言うようにしてください。

ほかにも、自分に何が変えられるかだけでなく、どのように新しい環境に馴染んでいくのか、きちんと考えます。

相手の気持ちになって、自分に何を望まれているのか想像するのです。

私の会社には、60歳の男性新入社員がいます。

彼は、スタッフルームでみんなが飼ってい るセキセイインコと遊ぶことがあります。

おそらく、彼は動物が好きなのでしょう。

しかし、 会社でインコと遊びたいかというと、それはまた別の話です。

彼はインコと遊ぶ姿を見せることで、若いスタッフが話しかけやすい雰囲気を、ひいては

周りとコミュニケーションできるきっかけを作っているのです。

これは、とても大人な行動だと思います。

ここで、「インコと遊ぶなんて、馬鹿馬鹿しくてできない」と思ってしまったら、いつま で経っても、周りと馴染めないかもしれません。

意外に、コミュニケーションが苦手だと思う人のほうが努力するので、上手くいくことが多いです。

逆にコミュニケーションが上手いと思っている人は、口が立つので、説教くさくなりがちです。

周囲と馴染むためにコミュニケーションをとるには、人の話をよく聞くことが大切だと心 得てください。

相手が何を求めているのか、自分に何を望まれているのか、しっかりと聞くのです。

特に、人の話を聞かない傾向が多分にあるので、注意してください。

ある一定の年齢になると、好きな食べものや、行きつけの店など、あらゆる好みや生活パターンが決まってきます。

しかし、それを変えることに喜びを見出すことが大事なのです。

街でよく見かける、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースの像は、おじいさんの姿をしています。

彼がどうしておじいさんなのかというと、フライドチキンのオリジナル・レシピを作り、 フランチャイズビジネスを始めたのが65歳のときだったからです。

彼は前身となる小さなレストランを開くまでに、4種類以上もの仕事を経験し、挫折を繰り返しながらも、75歳のときには、600ものチェーン店を展開するまでに至りました。

だ から、不屈のチャレンジ精神の持ち主なのです。

年齢や時代のせいにして、夢や目標をあきらめるのではなく、カーネル・サンダースのように、いつであっても奮起してほしいのです。

街角でカーネル・サンダースの像を見かけたら、「お前には負けないぞ」と思って、頑張ってほしいですね。

新たなチャレンジをすることは当然、リスクを負うことでもあります。

それをわかった上 でチャレンジしていくことが大切です。

反対に、自分でリスクを負う覚悟がないと、自分に 主体性がありませんから、どんなことをやっていても楽しくないのです。

前の時代の成功は、一旦、横に置いておきましょう。

そして、自分でチャレンジ できることを探し、自分自身を変えることを楽しんでいく――。そうすれば、目標を達成できるはずです。

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