自分の「役割」は、知らないうちに自分で決めている?

2023.04.16

さて、チーム内での自分の役割は、どうやって決まるのでしょうか。

ほとんどの人は子ど ものとき、自分のできることや、やりたいことをやるはずです。

そこで、自分の役割やポジ ションがおのずと決まってくるものなのです。

やはり、ピッチャーになる人は、子どもの頃からピッチャーになりたかったわけです。

ただ、高校生になったら通用しなくなって、他のポジションになる場合もあります。

そのとき に監督が「このポジションが向いているから転向してみては」と言ってくれるのは、むしろ、 そこに才能があると思って、その力を伸ばしてくれているのです。

監督の指導や采配は、基本的にチームのためのものであり、選手の才能を引き出すためのものです。

そういった助言を意識することは、とても大切だと思います。

ただ、ほとんどの場合は自分が選んでいる役割であり、ポジションなのです。

なぜなら役割はいきなり与えられないからです。スポーツだけでなく、一般社会でも全く同じです。

就職するにあたって、経理志望の大学生は経理の専門学校に行って、簿記の資格を取りました。

一方、営業志望の大学生は自分でサークルを作って、仲間を取りまとめた経験があります。

会社に入ったとき、簿記の資格を取った学生は経理部に配属され、サークルのリーダーだった学生は営業職に就きました。

大学生達のように自分では何かを選んでいるつもりはなくても、その人のキャリアを見たときに努力してきたことややってきたことが、やがて役割やポジションに繋がっていくものです。

だから、役割を他人に決められていると思うのは大間違い。実はチームのなかの役割は、人が決めているのではなく、自分で決めているのです。

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