男性のチームと女性のチームの違いを知る

2023.05.15

本来、チームのメンタルトレーニングと直結する、目標達成型の思考は、男性のもの です。逆に女性は、コミュニケーションが軸になっている思考を持っています。

この男女の違いは、脳の進化の過程と関連しています。

昔は男女の役割が明確に分かれていたのです。

まず、男性は狩りに出かけて、獲物を獲ることが仕事でした。

ある意味、究極の目標達成型の脳といえます。

一方、女性は、農業と家族というコミュニティを守ることが仕事です。

農業は近所付き合いをしないとできないので、女性はおのずと周囲の様子やコミュニケーションに気 を配るようになります。

NASAの宇宙ステーションの研究によると、男性だけのチームだとチャレンジしすぎるのでリスクが高まり、女性だけのチームだと保守的になるそうです。

面白いことに、 チームにとって、一番いい男女のバランスは、男女半々だったのです。

男性やアスリートのチームは、目標達成型の思考なので、「あなたは何がしたい?」 と話し合うといいでしょう。

逆に女性のチームは、「みんなが喜んでくれるよね」という人間関係を軸にして話し合うと盛り上がるはずです。

ただし、女性のチームは人間関係が軸になるので、結果にコミットせず、仲がよくて 負けることがあります。

チーム内の人間関係を大切にするあまり、違った価値観をぶつけ合えないので、問題点が手つかずになり、結果が出ないのです。

反対に男性のチームは、仲が悪いと負けます。

誰もがボスになりたいので、チームの なかで対立してしまって、協力し合えず、結果が出ないのです。

私はよく、男性のチームは闘牛の群れ、女性のチームは羊の群れにたとえます。

男性 。 のチームは闘牛の群れなので、目の前にチラつく邪魔な相手を突き飛ばしたり、自分が ボスになるべく、仲間に1対1の戦いを挑むことが多いです。

女性のチームは、羊の群れで「殺人羊集団」とも呼んでいます。

白羊の群れに毛色の 違う黒羊を1匹入れると、白羊達は表面上、「あなた、よく来たわね。よろしくね」な どと言いながら、なんの打ち合わせもしていないのに、全員で黒羊を崖へと追い込んで いくのです。

黒羊は気づかないうちに崖まで追いつめられて、真っ逆さまに落ちてしまいます。

そ うして、白羊達は崖から落ちた黒羊を見て、「どうしたの?」「なんか落ちちゃったみたい」となんでもないことのように話し合うのです。

女性の場合はお局のようなボス羊もいるにはいるのですが、みんなが同じ毛色でありたいので、無意識のなかの共有で、毛色の違う黒羊を崖から落として殺してしまうのです。

黒羊がその場で生き残っていくには、白い毛の服を着るしかありません。

もし、白羊達に「あなた、黒毛じゃない」と言われたら、「とんでもない! 私は真っ白です。

よろしくお願いします」とニコニコしながら、絶対に突き落とされない安全な領域までグイグイ入り込んで、身の安全を確保するようにしてください。

男性のチームの場合は、普段は乳牛なのに、相手にぶつかってこられたり、ストレス がかかるとみんなが闘牛化する可能性があります。

ただし、そもそも会社などはストレ スのかかる場所なので、ストレスがあること自体が悪いわけではないし、闘牛化するぐらいのパワーがないと結果が出せないともいえるのです。

男性だけ、女性だけのチームには、こうした状況が起こり得ることを心に留めておきましょう。

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