チームの伸びしろに目を向ける

2023.05.31

スポーツのチームなら、監督は強いけれど、選手が弱いチームでは勝てません。

さらに言うなら、すでに最大限のパフォーマンスを発揮している強い選手ではなく、むしろ下のほう

まだ余力がある選手のパフォーマンスを引き出す必要があります。

優秀な4番バッターに今以上の成績を求めても難しいものです。

最大限のパフォーマンス を発揮している選手や社員は、リーダーがきちんと評価して承認していれば、いいパフォーマンスを維持してくれます。

むしろ、それよりも下のほうの余力がある選手や社員の、伸びしろがある部分にアプローチするようにしてください。

リーダーはチームの一番上の人か、一番下の人に目を向けがちです。

リーダーが一番下の 人を呼び出して、一番上の人を引き合いに出し、「○○はこれだけやっているんですよ。な ぜあなたはできないんですか」とつい言ってしまいがちですが、比べてみても意味がありま せん。

たとえば、ホームランを年間300本打つ選手がいるプロ野球チームの成績が2位だったとします。

チームが1位になるには、今30本打っている選手が40本打てるようになればいいと考 えるのは無理があります。

また、その選手が打てなくなってしまったら、チームの成績も同じように落ちてしまうの です。

それよりも、まだ1~2本しか打っていない選手達がもう1本でも2本でも増やして いくがチームの力が上がるのです。

これはあくまで、単純にホームラン数が増えれば、 試合に勝つ可能性が高まるという前提での話です。

要は、チームのまだ伸びしろがあるとこてしまいます。

パワーが強い人は自分の強さを見せつけがちですが、強さを見せつけること

で、周りが弱くなっているのです。

パワーが強い人こそ、自分が朝早く来ることを語っていてはいけません。

それよりも、社 長は朝早く来た社員に対して「○○くんはいつも早いね。頑張ってるね」と声をかけて承認 しましょう。

素晴らしい経営者であり、ビジネスマンであることはわかるのですが、自分の 強さを見せつけていて、果たして部下は強くなるのか、チームは伸びるのか、考えていく必 要があります。


          
ページトップ