思春期の問題は、親子間のギャップにある

2022.10.27

アメリカで異常犯罪を起こす犯人のデータを収集した時に、3歳までに母性的な要素、8歳から12歳までに父性的な要素が欠けていることが多いという結果になりました。

それを踏まえると、8歳から12歳までと、本格的に思春期を迎える13歳以上は、父性の要素が必要で自立の時期なのです。

思春期は子どもが自立するにあたっての、いろいろな変化をしていく時期と言えます。

今回は思春期の子どもの育て方について考えていきたいと思います。

親は思春期の子どもに対するコミュニケーションを変える必要がある

親が子どもを可愛いと思う気持ちは、子どもの3歳頃の姿や様子をずっと覚えているからだと言います。3歳頃の子どもは、一番可愛い盛りです。

たとえば、あなたの前に、12、13歳ぐらいの子どもがいきなり、「今日からあなたの子どもです」と現れたとします。

たとえ子どもが自分にそっくりな顔をしていたとしても、急に可愛がることは難しいのではないでしょうか。

でも、それが3歳ぐらいの子どもだったら、どうですか。愛らしく感じて、自分の子どもだと意識を持ちやすいのではないでしょうか。

要は、世の中は上手くできていて、一番手間がかかって、面倒をかけてくる時期だからこそ、3歳頃の子どもは、一番可愛らしくできているのです。

「ママ、抱っこ~」と甘えてくる可愛らしい子どもが、思春期になると「うるさい。クソババア」と反抗するようになり、そんな言葉や態度をきっかけとして、家族間でいろんな問題が起こります。

ここでよく言われるのが、親が思春期の子どもを受け入れていないということです。最高に可愛かった3歳頃の印象が、とても強いのです。

しかし、 大事なポイントがあります。

子どものほうが逆にその頃のことを覚えていないのです。

強く覚えている親とまったく覚えてない子ども。正反対に位置する、親子のこの意識のギャップは大きいです。

さらに子どもは、自我ができ始める思春期の頃は、甘えるのでなく、今までとは違うコミュニケーションを求めるようになります。

だから、親も子どもに対するコミュニケーションを変えていく必要があるのです。

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