子どもが「できない」ことが大きなショックです

2023.01.06

これは、要は親が子どもに失望をしている状態です。

「失望」は何から生まれてくるかと言うと、「期待」です。親は子どもに期待をすればするほど、失望も大きくなります。

つまり、親は好きで子どもに期待をして、好きで失望しているのです。親は子どもに自分の失望を伝えるべきかと言うと、伝えてはいけないのです。

今回は、子どもに失望をしてしまった場合に、どんな風に乗り越えていけばいいかについてお話をしていきます。

親が失望する必要はなく、子どもが向いていなかっただけ

実は、私自身も親から失望の言葉を投げかけられたことがあります。

私が20代の頃に、親に「カウンセラーになりたい」と伝えたところ、親は「あなたは習いごとが続いたことがないじゃない」と今までの私の人生をもとに反対してきたのです。

私にしてみれば、習いごとは自分と合っていないところに放り込まれている感覚が合って、「何でこんなところに入れられるんだろう」と苦痛以外の何ものでもありませんでした。

でも、親にしてみれば、子どもにいろいろとやらせたかったのに続かなかったと思ったのでしょう。

ただ、子どもにしてみれば、親に入れられたところは苦痛でしかなくて、やめたいとしか思えなかったのです。この時、親は子どもに期待をしていたぶん、失望したのです。

親が子どもに対して、「あなたは今まで何も続かなかったのよ。だから、今後も続かないわよ」と言うことは、親にしかできない、子どもを全否定する方法です。

子どもの立場からすると、自分がやりたいと思って始めたことは、全部続いていました。ただ、親は自分が子どもにやらせたいと思っていたのに、やめたことに対して、焦点を当てるのです。

子どもが頑張って通ったことなどは、すっかり忘れて。

私はその時にすでに心理学の勉強を始めていたので、親にこう言いました。

「失望するのはお母さんの自由ですが、それを私に言う必要はないです。どうせ何も続かなくて、先行きがない子どもなら、もう期待をしないでください。お願いだから、好きなことをやらせてください」

そう頼んでアメリカに行って、カウンセリングの勉強をしたのです。親はいろんな失望をしますが、それは全部親のエゴなのです。親が子どもにやらせたかったことが続かなかったから、失望したのです。

親がどうしても子どもをスーパーマンやスーパーウーマンにしたいので、この期待が沢山の失望を生みだす。

しかし、親が失望する必要はなく、子どもができなかったことはこの子に向いていなかっただけ、と割り切ってください。そして、子どもの向いていることを自然に探していくほうが成長していけるのです。

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