2024.01.31
人は失敗することを恐れがちなものです。
特に会社に属しているような場合、極度に失敗を恐れて無難な方法を選択しがちな傾向が明らかになっ ています。
現代では少なくなったかもしれませんが、自分 が責任者となったようなプロジェクトで万が一、 大きな失敗をすれば責任を問われ、閑職に左遷、などということもあるようです。
ちょっとしたミスが大きな失敗につながり、取り返しのつかない事態に陥ってしまう、キャリアにも傷がついてしまう・・・・・・と考えると、勤め人は失敗しないように無難な道を選択するのも止むを得ないのかもしれません。
しかし、誰もが保身に走ったのでは、物ごとは なにも進歩しなくなってしまいます。
失敗を恐れないチャレンジ精神があってこそ、世の中の価値 観を根底から覆すような斬新な製品やサービスが 生まれるのです。
本田技研工業の創立者で、一代で世界的な企業 に育て上げた本田宗一郎は言います。
「失敗よりもなにもしないことを恐れろ」
彼はチャレンジ精神の塊で、企業黎明期に世界最高峰の自動車レースに挑戦したり、画期的な新技術を編み出して排気ガス規制を乗り切るなど、 一見無謀とも思えることにチャレンジし、自動車史に残るさまざまな功績を残してきました。
社員には極めて厳しかったと伝わる本田宗一郎ですが、「挑戦した末の失敗」なら奨励していました。
気を落とした社員が報告に訪れても、なんのおとがめもなかったといわれています。