2023.01.19
今の20代から40代の人たちのなかで、最新の家電を手に入れるために働く人がどれぐらいいるでしょうか。
新製品は欲しいけれど、今あるものでも許せるし、それに向かって働くほどのやる気は出ないと思いませんか?
現代は、社会が多様化してきたことで、”やる気の源”が物質の獲得というわかりやすいものではなくなり、人それぞれになってきました。
家を持つことだったり、好きな仕事に就くことだったり、人によってさまざまなのです。
今回は現代社会と過去の時代の比較を通じて、やる気についてお話をしていきたいと思います。
例えば、小説家になりたい人がいたとします。それはそれで素敵な目標です。
当初はとてもやる気があって、頑張って書き続けていました。
でも、そのうちに貯金がなくなり、小説家としてもなかなか成果が出ないと、ふと「本当に向いているのかな」「自分って何だろう」と思い始めます。
そうなると、書くことや、小説家になる目標へのやる気が著しく低下してしまうのです。
目下の目標を見失ってしまい、次に何をするかと考えたときに、特に働きたいわけでもないし、何をしていいのかわからなくなります。
小説家になりたいけどなれない。そこで立ち止まってしまう人が多いのも現代の特徴です。
昔はどうしていいのかわからなくなる以前に、立ち止まっていては食べていけなかったのです。今は行動に移さずとも、生きてはいられるので、立ち止まりやすくなってしまいました。
他には、個性化教育のメッセージが浸透しすぎたために、「人と一緒ではいけない」「自分はオンリーワンでないといけない」という思いが強くあり、ますますどこに向かっていけばいいのかわからないのが現状です。