子どもの叱り方のコツやタイミングはありますか?

2023.01.23

大人でも子どもでも一緒なのですが、叱るということは相手の行動がよくないから叱るわけです。

それなのに、よくやりがちなのは、相手の人格を傷つけるような言葉を投げてしまうことです。

叱る時に一番やってはいけないことは、人格を否定することなのです。

今回はわが子に対して、どんな風に叱ればいいかについてお話をしていこうと思います。

叱ることイコール教えることと捉えよう

よくない行動は、否定しない限り治りません。

そこで、「あなたはできる人なのに、その行動は相応しくない」という叱り方をするのです。

できる人として叱ることがメンタルトレーニングの基本です。

また、「褒めること」と「叱れないこと」が混ざっている人が多いように思います。

親は子どもを褒めなければいけないと思うあまり、叱らないのです。

そうではなくて、きちんと叱って、きちんと褒めることが肝心です。

それから叱るタイミングは、問題のある行動の直後に叱ることです。よくない行動をした時には、すぐ叱って、のちのちまで引きずらないようにしましょう。

たとえば、病院で騒ぐ子どもに「静かにしなさい」と何度言っても聞かない時があります。そのうち、親は「静かにしなさい!」と怒鳴って、子どもを恐怖でおののかせて、一時的には静かになります。

ただ、速効性はあるのですが、持続性がないのです。

そこで、子どもがなぜ静かにしなっければいけないのか、売る際とはどういうことなのかを体感する必要があります。

子どもは静かにすることに納得していないから、言うことを聞かないのです。

まず、子どもの耳元で大きな音を鳴らします。

「こんな音がしたら、うるさくない?」

「きゃー、うるさい!!」

「病気の人にはこんな風に聴こえているんだよ。こんな音が聴こえてたらいやじゃない?」

「うん」

「だったら、静かにして」

これは行動療法と言います。

要はうるさいということはどういうことかを体感させて、納得させるのです。そういう意味では、叱ることイコール教えることなのです。

もう少しやんちゃな子の場合は、次にうるさくしたら、また耳元で大きな音を鳴らすのです。

「じゃあ、耳元でカンカン鳴らそうかな。こっちにおいで」

「ごめんなさい。もうしません」

子どもにうるさくすると、自分にも返ってくることをわからせるのです。こうすると、うるさくするのはいけないことだと、行動に規制がかかります。

行動療法はとてもよく効くのですが、親は何度もやる覚悟を決めて、やりきる必要があります。

ただし、子どもが長時間静かにすることは、さすがに無理なので、滞在時間が長い場合は、騒いでもいい場所に移動して遊ばせる配慮も必要です。

とはいえ、子どもに静かにさせる練習は必須です。そうしないと、子どもは我慢しなければいけないことや、人に配慮することを身につけられないからです。

人に配慮できる子どもに育てるためにも、叱るイコール何かを教えられるタイミングと捉えて、教えていくようにしてください。

ページトップ