2023.04.21
私は受験生の子ども達と会話していくなかで、受験期の捉え方をお話しています。
まず、受験とは、人生最大のすごく楽しいチャレンジなのです。
アスリートでもない限り、大きな大会に出るという経験はないですが、受験だけはどんな人にもやってくるオリンピック的なものです。
人生最大のチャレンジなので、一生分勉強したり、一生分頑張るべき時なのです。
受験期の子ども達に伝えたいのは、人生でこんなに頑張る時はそうそうありません。
受験期に自分が決めたことを逃げずにやりきることによって、実はストレス耐性が上 がっていて、心を強くしているのです。
受験期は、人生最大の メンタルタフネストレーニング期間とも言えます。
ぜひ、チャレンジすることを楽しんでいってください。
そして一番大事なのは、ど の学校を受けるかではなく、受験に向かって、どのぐらい自分が頑張れたかです。
受かっても落ちてもどちらでも悔いはないぐらい、全力で頑張れたかが重要です。
合否はあくまでも結果であって、戦い方の質が大事。
それが人生の質にもなっていく のです。
受験期にコツコツとやりきる力が身に付いた人は、近い将来の自分にきっと返ってくるはずです。
小学受験や中学受験については、子どもの自我が確立していない段階なので、 あくまでも親が強く希望しており、必ずしも本人が自分で選んだ道とは言えません。
それなのに、合格しなかった場合、子どもは「自分はだめなんだ」と思ってしまうものです。
親が子どもに対して、十分にフォローをする必要があります。
もし、子どもが受験に落ちたとしても、子どもを絶対に否定しないように気をつけてください。
親の都合で受けさせたのですから、親が反省すればいいのです。
また、子どもは受験のためにしつけを学んでいるので、挨拶や指示行動などがきちんとできるようになっています。
公共の場で騒ぐ子どもよりは、大人の指示にきちんと従える子どものほうがずっと生きやすく、本人にとってもいいことなのです。
受験を通して、親は子どもがいろいろなことをできるようになった努力をきちんと評価して褒めてください。
そして、子どもに「たまたま受験は上手くいかなかったけれど、これからあなたにもっと向いている学校に行くんだよ」と言うようにしましょう。