2022.09.26
受験や試合、学校行事など、子どもにとって困難な状況が起こる場面はよくあることです。子どもにストレスがかかったときや困難な状況がある場合、親はどうすればよいのでしょうか。
親は子どもが困難な状況に陥ったときに「子どもがかわいそう」だと捉え、困難な状況を取り除いたり避けたりするのではなく、強いメンタルを育てていく機会と考えることが大事です。
たとえば、高校や大学受験などがそうです。アイディア高等学院では受験とは、人生最大のチャレンジとお伝えしています。
精神的にこんなに苦しいことはそうそうないから、ストレス耐性を上げるいい機会なのです。
もし万が一、結果が伴わなかったとしても、「これ以上はできない」と思うぐらい、頑張った経験が後々の人生に生きてくるのです。
アイディア高等学院では難関の医学部を受験する子ども達に、こう話しています。
「あなた達のこれからの人生は長くて、もし医者になったとしても、医者になってからの人生のほうが遥かに長いのです。医者は心身ともにきつい仕事です。これから医者になるかもしれないし、ならないかもしれない。いろんな人生があるけれど、生きているなかで、もうだめだ、と思うことがいっぱいあるはずです。でも、受験の時のことを思い出せば、まだ頑張れる、と思えるぐらいに、今を全力で頑張ってほしいと思います」
「ある時、あれだけ頑張れたのだから、この困難も乗り越えられる」。こうして、全力で取り組んだ経験がある子どもはラッキーです。
この経験がある子どもは、人生の成功者になりやすいのです。
東大出身の方に話を聞くと、受験の時の大変さに比べれば、人生のなかでいろんなきついことがあっても、「あれだけできたんだから、今回も大丈夫」と思うそうです。
こうした達成感や自分への肯定感が、自分自身の核にあれば強いものです。
勉強でもスポーツでも、どんなにささいなことであっても、死ぬほど頑張ったという記憶が大事なのです。
子どもにとって困難な状況は、避けるのではなく、強いメンタルを育てていく機会と考えよう。何であっても、死ぬほど頑張ったという記憶がのちのっちの人生に活きてくるのです。