2023.06.15
進路の決め方は、親が選択肢を与えて、そのなかから子どもが選ぶことです。
一番大事なポイントは、「最後は自分が決めた」と子どもが思えることです。
たとえば、喫茶店のメニューにコーヒーと紅茶、ハーブティーがあって、ハーブティーを選んで飲んでみたら、「ちょっとイメージが違ったな」と思うことがあります。
でも、自分が選んだものなので、納得感があるのです。
一方で、これが自分で選んでなければ、「おいしくない。コーヒーがよかったな」と思います。
つまり、不本意な結果に終わった時、自分で選択したものと、そうでないものとでは、のちのちの不満の度合いが全然違ってくるのです。
親は子どもによかれと思って、「あなたはハーブティーよね」「うちの家はみんなハーブティーよ」とつい押しつけがちです。
でも、進路の場合は、子どもに必ず「どれにしますか?」と聞くべきなのです。
親がお薦めの進路について、その魅力を伝えるのはいいと思います。子どもはだい たい進路を決めかねているので、参考になるのです。
ただし、最後は子どもに「自分で決めなさい」と選択させることが大事です。
決して押し付けるようなことはしてはいけません。
選択は、何を選んでも何かしら大変なことがあります。
受験に苦しむのは本人なので、自分で決めたことじゃないと頑張れなくなるのです。
そして、「自分で選んだ学校だから、ちゃんと卒業してください」と伝えましょう。
たとえ滑り止めで受ける学校にしても、どこでもいいのではなくて、「行った以上は必ず卒業するんだ」と思える学校だけを自分で選ぶべきです。
そうでないと、志望校に落ちて、滑り止めの学校に入った途端、無気力になって、学校をやめることにもなりかねません。
受験に限らず、いろいろな進路は、全部自分で選ばせて決めさせるようにしましょう。
そしてそれが、のちのちの納得感に繋がるのです。