2022.10.09
夢はなるべく狭めないほうがいいもの。たとえば、オリンピック。十分に大きな夢ではありますが、オリンピックに行くことを人生のゴールにすると、行けなかったら、人生の敗北となってしまいます。子どもは競技をやめて、「夢なんか叶わない」と荒れることもあります。そんなときは、どんな風に接していけばいいのでしょうか。
子どもが「オリンピックに行って、みんなを幸せにしたいんだ」と言うのであれば、オリンピックに行っても行かなくても、みんなを幸せにするために残りの人生を使えばいいのです。
たとえ、子どもがオリンピックに行けなくても、親は「あなたは人を幸せにしたいから、オリンピックに行きたかったんでしょう。だったら、人を幸せにするにはどうすればいいか、これから考えたら」と言えばいいのです。
夢の質は変わっていないし、何もなくしていない。
人を幸せにするための方法が、オリンピックに行くことでなくなっただけ。たまたまやり方が変わっただけなのです。
職業は変わるものだし、変わっていいのです。
単なるキャリアチェンジであり、表現の仕方が変わるだけで、オリンピックに行かなくても、人を幸せにすることはできるのです。
大事なことは、子どもが小さい頃から夢を無責任に気軽に語っていって、夢の質、つまり人生のミッションを見つけていくことが大事なのです。
夢を語ってきた子どもは、12、13歳になると、しっかりと人生のミッションを語るようになります。
そうなれば、もう迷うことはないし、ミッションに沿った選択ができるようになるのです。
夢の質、つまり人生のミッションを知っていれば、オリンピックに行けなくても、次の目標は見つかります。
夢の質は変わっていないし、何もなくしていない。ただ、やり方が変わるだけなのです。