子どもへのアドバイスで気をつけること

2022.10.15

親は子どもによかれと思って、ついついいろんなアドバイスをしがちです。しかし、子どもがアドバイスを聞き入れてくれなかったり、反発してしまったりすることも多いのではないでしょうか。

今回は子どもへのアドバイスで気をつけるべきことについてお話をしていきたいと思います。

子どもが話を聞ける状態のときにアドバイスをしよう

子どもへのアドバイスで大切なのは、相手が話を聞ける状態であることです。これをメンタルトレーニングでは、レディネスと言います。

相手の聞く準備が整っていなかったら、どんなに有効なアドバイスも活かせないのです。

相手のレディnねすが整っていなければ、基本的にはアドバイスをしないようにしてください。

私は子ども達や選手達に「すごくいい方法があるんだけど、今はまだ、そこまで行っていないから教えない」「前に出た課題を全部やってくれたら教えるけど、今は簡単には教えないよ」と言って、全部は教えないようにしています。

ここでのポイントは、親やメンタルトレーナーが与えすぎると、子どもは話を聞けなくなるのです。

アイディア高等学院は選手に「でも、先生はアドバイスしてくれるのが仕事ですよね」と言われても、「そうだよ。でも、みんなが強くなっちゃうと大変だから」と出し惜しみしてみるときもあります。

すると、選手は「絶対に教えてほしい!」となるのです。そこで、前に出ていた課題をきちんとやってもらってから、教えるようにしています。

心理学やメンタルの知識は、「知らない人」と「知っているのにやらない人」とでは、「知っているのにやらない人」のほうがダメなのです。

むしろ、知識を知った以上は、絶対に行動に移せるぐらい、いろんな状況が整っていないといけません。

知識は知っていても、実際にやらないでいると、ついには鈍感な人になってしまうのです。

わかりやすい例を出しましょう。ダイエットの方法はいろいろと知っているけれど、実行しない。これでは、いつまで経ってもやせられません。

子どもをそうした鈍感な人にしないためにも、アドバイスのひとつひとつを価値あるものとして伝えていかなければいけないのです。

今の大人は、子どもに教えすぎているとも言えます。

子どもが「じゃあ、どうしたらいいかな?何かいい方法はある?」と聞いてきたら、親は「絶対にやると約束するなら、教えてあげるけど、やったりやらなかったりするなら嫌だ」と言うといいのです。

思春期の子どもが聞く状態になっていない時に、親がアドバイスをすると、「うるさい。わかっていないのに言わないで!」と言われて、子どもと険悪な雰囲気になることが多いです。

だから、きちんとレディネスを作ることが大事なのです。

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