失敗は叱責するのではなく、蓄積するものである

2024.02.03

失敗してしまった人にとって、その出来事は「単なるマイナス」でしかないでしょう。

当事者全員にとって「悪い思い出」でしかありませんから、早いところ忘れてしまいたいところでしょう。

そのため、記憶から消し去りたいという強い意思が働き、その失敗を振り返ることなく忘却してしまいがちになります。ただ、忘れた時点で、また同様の失敗を繰り返しがちになってしまいます。

「失敗学」という考え方があります。事故や失敗が発生した原因を究明し、将来的に同様の失敗を起こさないための方策を研究する学問です。

失敗学では、仕事を進める上で起こった失敗の本質は担当者ではなく、その業務のフローにあると考えられています。この発想が同様の失敗を犯さないために最も重要なポイントとされています。

なにか新しい物ごとを始めるとき、最初は手探りで始めることも多いかと思います。

なにかしらのマニュアルがあったほうが楽なのは間違いありませんが、それがない状態だったら手探りで始める以外にありません。

もちろん、失敗することもあるでしょう。そこで大事なのは失敗を責めるのではなく、蓄積するという姿勢です。

新しいなにかに挑戦する以上は、試行→ミス→分析のループを何度も繰り返しながら、成功する方策を探り続けるしかありません。これこそが、人や組織にとっての成長にほかならないでしょう。

ページトップ