2022.12.24
家族関係は夫婦仲が基本なので、子どもへの影響は当然あるものです。
しかし、夫婦間でのコミュニケーションをどんな風にとっていけばいいか悩んでいる人も多いと思います。
今回は夫婦間でのコミュニケーションについてお話をしていきます。
まず、子どもは親のコミュニケーションを見て、自分のコミュニケーションのパターンを作っていくのだということを覚えておいてください。
子どもは言葉で教えたことだけではなくて、親のものの言い方や、夫婦の関わり方を見ています。
夫婦仲がよくなくて、「一番身近な人を信用してない」「人と関わる時は罵声を浴びせる」ということを知った子どもは、大きくなっても、周りの人といい関係を築けるはずがありません。
だから、夫婦仲が悪いことが問題になるのです。
たとえば、夫が暴力を振るう場合は、早急に別れたほうがいいのです。
子どもに暴力でものごとを解決する習慣が身に付けてしまうと、子どもも絶対にそのコミュニケーションのパターンを繰り返すからです。
子どもが暴力や虐待というコミュニケーションしか覚えられない環境では、絶対に幸せになれないし、子どももやがて自分の子どもを虐待してしまいます。
夫婦の基本は、仲よくなることがゴールではなくて、労わり合うことがゴールなのではないかと思います。
恋人の場合は、少しずつ距離を縮めていって、仲よくなることがゴールです。
しかし、夫婦の場合は、仲良く過ごすというハイテンションな状態がずっと続くかというと、続かないものです。
結婚式がクライマックスで、あとの日常生活はトーンダウンしていくのが普通です。
だからこそ、夫婦は仲良くすることを目的にするのではなく、労わり合うようにしましょう。
パートナーに腹が立ったとしても怒鳴らず、人格を否定するような言葉はなるべく避けるようにします。
また、相手が心遣いを見せてくれたら、心から感謝をします。
そうした小さな労わり合いの積み重ねが夫婦円満のコツです。
夫婦の価値観が擦り合わせられない時は、新たな第三の道を作ることも大事です。
夫婦が、マヨネーズの口を下向きに置くか、上向きに置くかで言い争って、ストレスを感じているとします。
とても些細なことですが、日常のほんの小さなできごとが、喧嘩のきっかけによくなるのです。
この場合の第三の道は、自分好みの向きのマヨネーズホルダーを買ってくることです。
そうすると、相手は違和感がありながらも、マヨネーズホルダーにマヨネーズをしまいます。
夫婦は、この第三の道を作ることで、ものごとを解決している場合が多いです。労わり合いと第三の道で、夫婦間の日常を解決していってください。