2023.02.22
ひとつの技術や、前に勤めていた会社に固執するタイプは、総じてプライドが高いです。
もう、転職しているのにもかかわらず、「うちの会社は」と前の会社のことを言います。
それなら、退職届けを出すべきではなかったのです。
本人も環境や時代が変わったら、自分自身が変わるのは当たり前だと、頭ではわかってい ても、つい前の常識や価値観が顔を出してしまうのです。
状況が変わっても、自分自身が変わろうとしないのは、これまでの人生のシナリオがマイ ナスに働いている結果です。 人生のシナリオには「変化をしたくない」と書かれているのです。
例えば、ある金融関係のビジネスマンが「もう死にたい」と言いました。
なぜかと聞いたところ、給料が半分になってしまったそうなのです。
「それは大変ですね。ちなみにおいくらなのですか」と聞いたら、「月給30万なんだよ」と 答えます。
このご時世で60万円ももらっているのはすごいこと。
私が「いいじゃないですか。 十分食べていけますよ」と言うと、彼は「いや、半分になってしまったから死にたいよ」と 言うのです。
この金融関係のビジネスマンの場合は、成功の人生のシナリオが邪魔しています。
会社の業績が悪化したとしても、以前の人生のシナリオから逃れられないのです。
以前の成功の脚 本が新しい時代の脚本に書き換えられていないパターンです。
このケースは、昔からありました。
例えば、貴族の時代が終わるのに、「自分たちは貴族だ」と、前の価値観にしがみついて、 新しい時代になると、没落していった人たちがたくさんいました。
反対に今までのいい部分に、新しい価値観をどんどん取り入れていって、変わっていった人たちもいます。明治維新以降に力をつけていった人たちなどがそうです。
やはり、時代や環境に合わせて、臨機応変に自分自身が変わっていくことが大切なのです。