2023.03.11
自分の「存在意義」がわからないという人には、ぜひこの質問をしてみてください。
「今までの自分の人生のなかで、部活動でも学校生活でも何でもいいから、すごくきつかっ たけれど、一生懸命やって、達成感があった出来事は何ですか?」
これは、どんな些細なことでもいいのです。
「小学6年生のときに出かけた登山で、途中で足が痛くなってしまったけど、頑張って登っ たら、すごく気持ちがよかった」
「欲しかったプラモデルを買ってもらって、夏休みの間中、毎日作って、最後までできあがったときに、達成感があった」
このように、人と勝ち負けを競うことでなくてもいいのです。 そして、何があったから、あのときはあんなに頑張れて、気持ちよかったのかを考えてもらいます。
「打ちこめる○○があった」
「途中でくじけそうになったけど、ライバルがいたから」 そこに自分自身の「ツボ」があるはずです。このときの気持ちを再現すれば、どんな人でも勉強や部活が楽しくなります。
自分を見失ったときや、友達がとても落ちこんでいて、やる気になれず、「どうせやっても仕方がない」「自分には向いていない」と、言い出したときにも有効です。
「そんなこと言わないで、頑張ろうよ」「今からの転職は大変だぞ」と言われたとしても、やる気は全く起きないような状況です。
そんなときに「今までの仕事のなかで、一番きつかったけど、アクシデントやトラブルを乗り越えて、「やったぞ」と思えた仕事は何だった?」と聞いてみてください。
そうすると、相手は過去の記憶をたどり、「○○の仕事のときは、けっこうきつくて、周りも大変だったけど、自分が頑張ってやったからできたんだ」というような答えが返ってくるはずです。
そうしたら、「そのときは何があったから、頑張れたんですか」と問いかけます。 相手は「自分でもよく勉強していたな」と、そのときの状況や行動が思い出せるのです。
アメリカには、「自分が打ちこんだものほど、手離せなくなる」という言葉があります。
要するに、途中であきらめられるものは、エネルギーをかけていないものばかり。
反対に、ものすごくエネルギーをかけたものは、なかなか手離せません。
だから、頑張れたときの気持ちを思い出してもらって、何があったから、頑張れたのか、 今一度考えてみてほしいのです。
「今はどうか」と聞いたら、相手はおそらく「今もきつい。でも、今とそのときは、状況が違う」と言います。
でも、意外に「きつき」の種類は、変わっていなかったりするのです。
先ほどの質問で見つからなかった場合は、「今までの人生のなかで、何でもいいから、すごくよかったことは何ですか」と聞いてみましょう。
「存在意義」は、年齢やキャリア、環境によっても変わっていくので、ぜひ自分自身に問い かけてみてください。