2023.04.06
以前の記事では、自分の人生の目標を達成できない、典型的な例を次の6タイプに分けました。
「没落貴族タイプ」「虐待を受けたタイプ」「自分と向き合わないタイプ」「夢のままで終わるタイプ」「人生の器用貧乏タイプ」「習慣にできないタイプ」のうち今回は、夢のままで終わるタイプについて紹介をしていきたいと思います。
このタイプの人は、基本的に前向きでアクティブです。頭の回転が早く、語学も堪能だったり、資格も持っていたりします。
コミュニケーション能力が高いので、友達や趣味の仲間も多いし、学校でも楽しくやっています。それなりに器用なので、何でもすぐにできるのです。
本人も自分を「器用」で「マイベース」だと思っています。
しかし、根本的には本人に自信がないので、何者にもなっていないし、何になりたいのか もよくわからないのです。
例えば、「自分で会社をやってみたら」と言うと、本人は「そんなの無理、無理」と言い ます。目先のことは器用でも、人生にはものすごく不器用なのです。
頭もいいし、いろんな ことができるのに、何も成し得ません。
本人は「自分は器用で何でもすぐにできるから、あきてしまうし、同じことはしたくない」と言います。
反対に、ひとつのことを成し遂げていく人は、不器用であっても、やめずに粘ったり、耐 えたりします。このタイプは、そこが根本的に欠けていて、人生の目標が持てない、もしくは達成できていないのです。
人生の器用貧乏タイプは、自己肯定感がものすごく高いときと、ものすごく低いときの両方を持ち合わせています。
自己肯定感が高いときは、プライドが高いのですが、自己肯定感が低いときは、全く自信 がありません。その落差を行ったり来たりしている状態なので、当然バランスが悪く、精神 的に不安定なのです。
頭のとてもいい女性が自分の部下の仕事の集計表を作って、管理しています。
そして、その表を作るために、2時間ぐらいかかっているのです。しかし、それはノートに書いて、チェッ クしていけば、10分で終わる作業です。
彼女の仕事ぶりは、まるで、薬の調合を見ているようです。頭がいいので、壁一面の薬棚 を持っていますが、どれにしようか迷うので、膨大な時間がかかるのです。
何でもできるのに、精神的に不安定な人によくありがちなのは、できることはたくさんあるのに、今ある状況を見極められず、結局はバランスを欠いてしまったり、無駄が多くなることです。
しかし、仕事はバランスですから、決められた時間内に、最良の結果を出さなけ ればいけません。