2023.05.23
人は、他人から「頑張れよ」と言われても、頑張らないものです。
人は他人から指示され ると、やらされている感覚を持ってしまうからです。
そうではなく、選手自ら「頑張ります」 と言うように工夫をしなければいけないのです。
そこで、まずはチームメイトに「どうしたらできると思う?」「どうしたら勝てるように なると思う?」「どうしたら強くなれると思う?」などと問いかけてください。
そして、ひ とりひとりの話をじっくりと聞いてください。
誤解を恐れずに言えば、ひとりひとりの話を聞いても、出てくる意見はだいたい同じです。
つまり、チームを強くするための秘策を持っているチームメイトはひとりもいないので す。
人の頭の中身は、極端にかけ離れていないのです。
もし、つまらない意見であっても、「そ ういうのもいいですね。他にはありますか?」と丁寧に聞いていくことが大切です。これは カウンセリングの技法のひとつで、傾聴法といいます。
そうやってみんなの意見を聞いていくと、だいたいリーダーのなかにある希望の練習メニューに仕上がるものです。
リーダーが新しい練習メニューを募集したというよりは、選手達が自ら言ったということが重要なのです。
人は、人から言われたことはやらないものの、自分で言ったことはやるものです。
さらに言うと、人は、人から言われたことは忘れるのですが、自分で言ったことは覚えているのです。
だから、リーダーはチームメイトを信用して、チームがどうすれば強くなれるのか語らせることが大事です。