2023.07.25
あるサッカーのチームの選手達に「どうすればこのチームは強くなると思いますか」と聞きました。
選手達は「もっと仲よくやればいいんじゃないですか」と答えるので、「このま までチームは勝てると思いますか」と聞くと、「いや、思いません」と言うのです。
これではチームが勝てなくて当然です。当事者なのに、どこか人ごとのようです。
こうしたチームのトップと同じ観点の質問をチームのメンバーみんなに投げかけて聞いていくこと第一段階です。
このときに個々の意見がたくさん出てくるチームだと、けっこう強いチームです。
弱いチームの選手はチームのことを全く語れません。
何も意見が思いつかないのは、普段から考えていないからです。
逆に「どうすればチームが強くなるか」と常に考えていなければいけないのです。
選手達は「自分は頑張っているんだけど、チームが・・」「私は頑張っているんだけど、上の人が・・」とよく言います。
ここで、 私はいつも強く諭すようにしています。
「どれだけあなたが頑張っても、どれだけあなたがすごい選手であっても、チームが勝たない限り、あなたは評価されないですよ。チームが勝ってこそ、強いチームのレギュラーの選手だと評価されます。チームが勝たないと、選手として世の中に認められる手段はないんですよ。だったら、チームがどうしたら勝てるかを真剣に考えてもいいんじゃないですか」
こうして選手達にもう一度、考えてもらうのです。
そうすると、「あれから考えたんです けど」と選手達から意見が出てくるようになります。
多くの場合は、自分の周りしか見えていないので、もっと視野を広げる必要があります。だから、ミーティングをして、チーム内 で情報を共有しなければいけないのです。
ただ、だいたい弱いチームは、ミーティング自体が機能しません。
そもそもミーティング してなかったり、ミーティングをしても意見が出ないのです。