子どもがいじめにあって不登校になっています

2023.07.26

子どものためを思って、いろいろと頑張って意識を高く持ちながら子育てに励んでいても、やはり上手くいかなくなることがあります。

子どもがいじめにあったり、不登校になったりと、心痛める状況に陥ることもあります。

そんな時は、親にカウンセリングのスキルが必要になってきます。

まず頭に入れておきたいことは、子どもの人生は、やはり子どものものだということです。

そのため、子どもの人生に、親のいろんな都合が覆いかぶさってくると、ものごとが面倒になるのです。

たとえば、子どもがいじめにあっていて、「学校には行きたくない」と言っている時は、さまざまな選択肢があると思うのです。

私は親に「学校を変わってもいいし、学区の問題があるなら引っ越してもいいじゃないですか」と言ったことがありました。

親は「引っ越すなんてとんでもない。 家も買ったばかりだし」と言います。

子どもにとっては、自分がいる学校と家が世の中のすべてなのです。

どれだけいい家に住んでいたとしても、子どもがいじめで追い詰められて自殺でもした日には、

取り返しがつきません。

「親が 引っ越しなんてとんでもない。学校は絶対に転校させない」と言うようだと、子どもには、学校に行くか、家に引きこもるかの選択肢しかないのです。

学校は人生のすべてではないし、どんな学校を出ても、社会に出れば、大した問題ではなくなります。

たまたま学校選びに失敗しただけで、人生の失敗ではないのです。だから、失敗は反省をして、次に行けばいいのです。

子どもを取り巻く環境は、窮屈で村社会的で、ものすごく選択肢が少ないです。

親は引っ越しで大騒ぎをするのではなく、「お父さんは通勤時間がちょっと長くなるけど我慢してね」でいいと思うのです。

親の仕事とは、子どもに世の中にはいろんな選択肢があるということを見せて、自 由にさせて、自立させることです。

子どもが学校に行きたくないと言うなら、「行きたくないんだったら、いいんじゃいないの。自分のしたいことをすれば。何がしたいの?」と聞くようにします。

実際は学校で勉強することが嫌いという子は意外に少なくて、いじめられているなどの理由があって、学校がいやになっているのです。

高校に行けなくても大検を受けて、希望の大学に行く子どもも沢山います。

そうなると、学校に行けなかったことは、別に何のリスクにもなっていないのです。

親は自分の価値観に縛られていて、他の選択肢が見えていないことが多いです。

学校が合わなければ、学校を変えるもよし。それよりも、子どもがいじめられて、自殺でもしょうものなら、取り返しがつかなくなるのです。

痛ましいことに、自殺した子どもの親の多くは子どものことを「すごくいい子だった」と言います。

子どもがいい子すぎて、親にいじめられているとは言えなかったのです。

普通だったら自分が苦しかったら言うものですが、自分が言う家族が大騒ぎになるから言えない。

だから、家族間では「ぶっちゃけどうなの?」という話をしなければいけないのです。

いじめは我慢することではなくて、子どもの本心を聞いて、家族みんなでいろんな 選択肢を持って、乗り越えていくことが大事です。

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