子どもがリストカットをしました

2023.07.27

子どもがリストカットをする場合、いろんなことを我慢しすぎて、自分が何者なのかよくわからなくなっています。

手首を切っている時に、自分から流れている血を見て、自分が生きていることを実感しているという子どももいます。

リストカットをする子は「うちの家には親のものしかなくて、私のものなんて何もないんです。この鞄も親が私に与えたもので、私の持ちものは何も。でも、そう 思うとあまりに悲しいので、手首を切るんです」と言います。

本人はそう感じていて、手首を切っている間は自分の体だと思えるのです。

一方、親は「この子はリストカットなんかして、病気なんです。病院に連れて行ってもよくならなくて」と言います。

子どもは家のなかに自分のものがなくて、体は自分のものだと言う。この場合、子どもに「手首を切らなくても自分を確認することはできるから、切るのはやめよう」と言っても、また切ります。

そして、手首を切っていくうちに時々刃がザクッと入ってしまって、死んでしまうことがあるのです。

実は「あなたの体なんだから、好きにすればいいよ」と言うのが一番正しいカウンセリングの方法なのです。

すでに本人は悪いことだと十分にわかっているのです。

「私の体でしょ? 好きにしていいよね」

「そうですね」

本人は親や周りにこんなことをしている自分を見せて、受け入れられるかを試しているのです。だから、私は「全然いいんじゃない」と言います。

リストカットをする子どもの親は、支配的な親であることがあります。

子どものすべてを自分の支配下に置いて、なかには気づかないうちに言葉の虐待をしているケースもあります。

そうでないと、子どもが「家には私のものがない」と思わないのです。

リストカットは自分の存在を確認したくてしている行為なので、いい悪いで説得、してもだめです。
「そうですね」
本人は親や周りにこんなことをしている自分を見せて、受け入れられるかを試しているのです。

だから、私は「全然いいんじゃない」と言います。

リストカットをする子どもの親は、支配的な親であることがあります。

子どものすべてを自分の支配下に置いて、なかには気づかないうちに言葉の虐待をしているケースもあります。

そうでないと、子どもが「家には私のものがない」と思わないのです。

リストカットは自分の存在を確認したくてしている行為なので、いい悪いで説得、してもだめです。

ごく可愛がって育てて、与え ものは全部与えて、よかれと思ったことは何でもしてきたと思っています。

だから、親は子どもを愛していないかと言ったら、ものすごく愛しています。

あるお母さんは、リストカットをする娘に「全部お母さんが悪いんだから。

人生を台無しにしたのはお母さんのせいよ」と言われて、大変なショックを受けていました。

「こんなに可愛がって育てたのに。あんなにいい子だったのに。なんでそう言われるのかわからない」

このお母さんと娘は離れて暮らしていたのですが、娘に「だから、お母さんは償べきよ」と言われて、お母さんは娘に呼び出されればすぐに飛んでいっていました。

私は親子の自立がテーマだと思っているので、お母さんに「もういい加減、やめたらどうですか」と言いました。

親も至って普通の親なのです。

子どもの能力以上に期待をして、プレッシャーをかけて、子どもの心が折れてそうなったということです。

子どもの能力以上に期待をするのも、普通の親にはよくあることです。

そして、親が子どもをいつまでも赤ちゃんのようにかまっていて、子離れができておらず、自立をさせないのです。

私は親にはこうアドバイスをしています。

「もう大人として扱ってください。いつまでも子どものように扱うと、見ての通り、お子さんは自立に失敗しています」

「でも、子どもを見捨てることはできません」

親は子どもが自立することと、子どもを見捨てることを混同してしまっているので子どもを自立させることとは、子どもが社会に出ても、ちゃんとひとりで生きていける力を身に付けることです。

だから、子どもが思春期を迎えたら、大人として扱って、「自分のことは自分でやりなさい」「自分で選んで決めなさい」「自分で選んだことはやり抜きなさい」とのステップを踏ませることが大事なのです。

子どもが自分で決めて、最後まで行動したら、親がきちんと褒めることをやっていけば、子どもは自立していけるのです。

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