マイナスの感情を上手に解釈する

2023.08.17

ここで、成功者たちが行っている、ちょっと面白い解釈があります。

マイナスの感情が出てきた時に、大きな声で「ラッキー!」とか「チャンス!」と叫ぶのです。
何でラッキーなのかというと、 「あの人があんなところで私を罵倒してきたおかげで、周りの人が私を気遣ってくれた。ラッキー」ということです。

チャンスというのは? 「この人がああいうことを言ってくれたおかげで、自分の段取りの悪さとか、伝え方が誤解を招きやすいことを学べた。これは学びのチャンス」という意味です。

このように、ラッキーなことやチャンスとして捉えると、感情のマネジメントをしやすくなるのです。

マイナスの感情は決して悪いものではありません。

マイナスの感情が自分を傷つける のではなく、自分の人生脚本から滲み出てくる否定的な解釈が自分を傷つけるのです。

感情はお天気のようなもの。感情をうまく受け止めれば、大きな力になります。

泣きたい時は遠慮なく泣けばいいのです。

誰かがきっと優しい言葉をかけてくれます。

辛い時は我慢せずに、大声で「辛い、辛い、辛い」って言ってみればいいのです。

そうすると何となく辛さも和らいできて、周りの人とお酒を飲み交わしているかもしれません。

マイナスの感情を言い訳に使ったり、弱さを武器にしてはいけません。マイナスの感情をただそのまま受け止めて、そこに理由探しも解釈も取引もしないのです。

それが最適な感情のコントロールになります。

繰り返しますが、感情はお天気のようなものです。土砂降りや台風の後には必ず大きな青空が広がります。

無理にポジティブ思考になる必要もありません。感情は、ただ感情としてあるだけなのですから。

たまたま今までの厳しい環境の中で、泣いてはいけないとか、マイナスのことを思ってはいけないというプラス思考の訓練をされすぎてきたために、感情と向かい合えなくなっていることがあります。

向かい合わないとそれらを感じることはできません。

マイナスの感情を無理に感じないようにしすぎると、喜びとか感動とか優しさといったプラスの感情まで麻痺してしまうことがあります。

辛くても泣いてはいけないと言われ続けて育ってきたために、今度は逆に、嬉しくても喜べなくなるというのは、ありがちなことです。

ですから、感情を無理に押し殺すのではなくて、少し大げさに出す練習をしてみましょう。

嬉しい時、「まあ、大したことじゃないよ」というのではなくて、「すごく嬉しい! ヤッター」 と。 悲しい時にも「悲しい、悲しい」とあえて言ってみましょう。

感情をあまり押し殺していると、ストレスが体に及んで、不眠症や神経性胃炎になることもあるのです。ですから、むしろ感情を自分の中で大きくしていくことによって、そのような体のSOSサインも少なくなるかもしれません。

そして何よりも、芸術表現や人とのコミュニケーションを行ううえで、より表情豊かに、表現力豊かになっていくことでしょう。

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