ミッション(使命)のマネジント

これまでに、行動のマネジメントと感情のマネジメントについてご説明してきましたが、その根本となるものがミッションのマネジメントです。

ミッションのマネジメントとは、自分が何者なのか、どういったことにやりがいや喜びを感じるのか、自分の行動の原点は何か、を考えることと言えます。

例えば、「仕事をしていてどんな時が一番嬉しいですか?」という質問をします。

お客様にありがとうって言ってもらった時、自分自身が「よし、今日もやったぞ」と 達成感を感じた時、チームのみんなが「楽しかった」と言ってくれた時など、人それぞ れ喜びを感じることや、やる気の原動力は異なるはずです。

しかし、自分の喜びや感動の原点を知っておかないと、どれだけ行動で成功しても、どれだけプラスの感情を得たとしても、結局は、心からの喜びや感動、体が震えるぐらいの生きがいを感じる体験がないまま終わってしまうのです。

人生において、体が震えるぐらいの本当の感動をした人は、一定の強さを持っています。

「また、あのような経験がしたい」と思うことで、どんな苦しいことでも乗りきる、強いモチベーションに変化していくのです。

つまり、自分が掲げた目標に向かうための根本として、強い感動と喜びのあるミッションが存在します。

その上に、モチベーションや喜びや感動があります。

そしてその上に、日常的な反応のベースとなる感情があります。さらにその上に、人生の一コマ一コマで行っている行動があるのです。

底辺となるミッションから行動という頂点に向かって、ぶれることなく一直線に上がって行き、その向こうに、目標や理想の自分があれば、自ずと叶えられるわけです。