ネットの情報で安心しようとするほど不安が大きくなる

2023.09.22

当たり前ですが、なったことのない大きな病気というのは、不安というより勝手がわからず、戸惑うものです。

この疲れや痛みは病気からくるものなのか? 運動不足からくるものなのか?

単なるメンタルの思い込みからくるものなのか?

そのあたり経験者の方のお話はとてもありがたくていろいろと情報は欲しい。

だけどあまり情報をネットとかで入れすぎるのもマイナスなのですよね。

たとえば、こういう話を聞きました。ある人が、自分がこれから処方される抗がん剤の薬についてネットで調べてみたのです。

すると、副作用がとてもひどいと書いてあったらしいのです。その人は服用する前から、恐怖で涙すらしておられました。

わからないがんのことを、ネットで検索するのは、さまざまなリスクがあります。

時にはお医者様によるSNSの相談窓口なんかもあり、自分の病院の診察診断と比 べてみたり、いろんな情報をどんどん詰め込んで、自分自身のこれからをどうするのか考えてしまいます。

だけどネット上で見る、個人のブログやYouTube などは、おそらくとても個人的なことでしかないのです。

それが製薬会社のサイトであっても、人によって副作用は異なります。

ひとくちに乳がんと言っても、人それぞれがんのタイプも違うし、 進行するスピードも違います。ネット上で見た人がそうだったから自分の診断はお医者様が間違っているのではないかと、やたらと疑心暗鬼になってしまうこともあるのです。

それともう一つ、個人のブログに関していうと、ネガティブな感情があふれているものも多いです。

そんなメッセージを見ると、自分が今しっかりと心を安定させようとどれだけ思っていても、どうしても不安はどんどん膨らんでいってしまうのです。

つまり、ネットの情報で安心しようとすればするほど、自分の中で不安が大きくなるという悪循環。不安はネットサーフィンでは消えてくれないのです。

先ほどの副作用のネット情報で不安になった人には、まずその今の不安な気持ちをそのまま担当のお医者様に伝えることをすすめました。

副作用の項目だけピック アップすると、最悪なことが書かれていて怖くなることは誰でもあるものです。

しかし反応は人それぞれ違うでしょうから、実際に飲んでみないとわからないことも 多いと思います。

だから自分自身が今不安に思っていること、そしてもしつらい副 作用等が出た場合、ほかの選択肢があるのかなどを聞いて、医師とのコミュニケーションに努め、信頼関係で自分自身の不安を解決していくしかないのです。

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