才能でもIQでもない 「積み重ねた努力」が一流を決める

2023.12.11

国際的な大会で活躍するアスリートが圧巻のパフォーマンスを見せたとき、あなたはどんなことを考えるでしょうか?

純粋な子どもであれば「あんなふうになりたい!」「どうしたらあんなパフォーマンスができるのだろう?」と目を輝かせることでしょう。

でも、大人の視点になった途端、「才能に恵まれて うらやましい」「自分には絶対に真似できない」 「育った環境が違いすぎる」、そう考えてしまいます。

もちろん、そういった人々は両親がアスリートで幼い頃から英才教育を受けているなど、生まれ育った環境が整っているケースもあります。

しかし、そうした環境の優位性や、才能、または体格の優位性だけで、世界を舞台に活躍できるものでしょうか?

そのような人々の素晴らしいパフォーマンスは「一朝一夕に作られるものではないと」ということも、当然ながら頭のどこかでは理解しているでしょう。

でも、圧倒的な能力を見せつける人に対して、「あれは才能によるものだ」 と線引きしてしまうほうが、人間心理としては“自分がラク”でいられるのです。

金メダリストも、世界のマーケットを動かす経 営者も、あなたと同じひとりの人間です。

日々の 課題や問題から目を背けず、目標達成への努力を怠らなかったからこそ、本人も気づかぬうちに 「成功者」と呼ばれるまでに上り詰めることができたのではないでしょうか。

才能がなくても、IQが高くなくても、「やり抜く力」さえあればだれだって偉人になれます。

あなたが本気でなにかをやり遂げたい、夢を叶えたい、成功したいと願うなら、多くの成功者たちがそうであったように、まずは「目の前のことを、当たり前のようにやり続ける」ことを大切にすればいいのです。

ここぞというときに、どれだけ忍耐強くがんばれるかは、とても重要なことです。

しかし、進歩 の妨げとなるのは、途中でやめてしまうことです。

多くのトップコーチや有名アスリートたちも言っていますが、長期的な視野で振り返れば、「継続は力なり」のひと言に尽きます。

一般的な人々は、新しいことを始めたときに長続きしないことがよくあります。

しかし、グリッ ト力のある人にとっては、1日中、過酷なトレーニングに勤しむよりも、朝目を覚ましてから「今日もがんばろう」と気合いを入れ、毎日のルーティンとしてトレーニングを続けていくことに意味があります。

才能が他人よりも2倍ある人がいるとします。

しかし、いくら才能にあふれていたとしても、人の半分しか努力をしない場合、努力を惜しまない人に圧倒的な差をつけられてしまうでしょう。

努力を惜しまない人は、技術を磨き、その技術を生かして自らの活動の幅を広げていくからです。

大切なのは技術ではなく、その技術によってなされたパフォーマンスやプロダクトなのだとすれば、努力を惜しまない人は、パフォーマンスを多く行い人々を魅了し、多くのプロダクトを生み出して人々を楽しませます。

結果、努力しない天才よりも、多くの成果を残します。

努力が才能から技術を練り上げ、努力を積むこ とで技術は磨かれます。つまり、技術は努力によって生み出され、生かされているのです。

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