2022.11.06
メンタルを構成する要素は「思考」「感情」「行動」の3つです。
モチベーションを上げるときや、落ち込んだとき、踏ん張れないときなど、この3つのどれかが問題なことが多いです。
たとえば、「自転車に乗れない子ども」を想像してみてください。
自転車に乗れなかった子どもができるようになる過程には、メンタルの「思考」と「感情」があります。
今回はメンタルの状態を知るための「思考」のポイントについてお話をしていきます。
補助輪なしで、はじめて自転車に乗ろうとしている子どもがいます。
そばには、その子をサポートするために親もいます。
練習をはじめてみると、子どもは転倒するのが恐くて、ヨロヨロとしています。
親もハンドルを一緒に握って、操作を教えます。
時には、安定するように途中まで自転車の後部に手を添えて、バランスをとってあげるなどの手助けをします。
転倒したり、うまく操作ができなかったり、それでも次第に上達していくものです。
子どもは、練習を繰り返してようやく乗れるようになっていきます。
練習を繰り返して上達する。
当たり前のことですが、ここで大事なことは何でしょうか。
練習をしている子どものメンタルのなかにある「思考」です。
もし、子どもが「僕は自転車に乗れるようになれるし、そのために練習しているんだ」と考えているとしたら、その子は、練習が身について上達し、やがて自転車に乗れるようになります。
一方で、「親に言われて嫌々だけど練習している」と考えている子どもだとしたら、どうでしょうか。
なかなか上達せず、すんなりと乗れるようにはなりません。
たとえ乗れるようになっても、前者とくらべて時間がはるかにかかります。
子どもが抱く「自転車に乗れるようになる」という目標に対して、どちらが達成に近づく、よい「思考」なのかは明白です。
子どもを例に出しましたが、よい「思考」は、アスリートとしても成功するメンタルです。逆に悪い「思考」は成功しないメンタルと言えます。
メンタルの「思考」には、「よい」「悪い」があるものです。
「よい思考」は、目標へ進む力があり、「悪い思考」では目標へとたどり着く道のりが遠くなることをおぼえておきましょう。