2022.11.08
メンタルを構成する要素は「思考」「感情」「行動」の3つです。
今回はメンタルを構成する「行動」について、「早起き」を例に出しながら、お話をしていきたいと思います。
そもそも「行動」は目標を達成するための「行動」です。
見当違いの「行動」をしていては、目標を達成できません。
毎朝早く起きて練習に行くという目標を持った人がいるとします。
でも、その人は早起きが大の苦手です。これまでも同じ目標を立てたものの、何度か失敗しています。
今回こそ達成したいと思っていますが、朝に目覚まし時計の音を聞いても、なんだかだるくてベッドから抜け出せません。
すると練習に行くことも面倒に思えてきました。
こんな時は、とりあえずできる「行動」の目標に切り替えます。
私たちは子どものころから、親にしつけられて、嫌なことや緊張すること、苦手なことをする時に「こうすればできる」という「行動」を自然と身につけています。
それは「ルーティン(習慣)」となっているごく簡単な「行動」です。
朝起きたら顔を洗う、などもその1つでしょう。
ルーティンの「行動」は、簡単なのが重要なのです。
だからこそ、早く起きるのを邪魔する「眠い」「だるい」という気持ちを払拭し、次の「行動」と移せるのです。
早起きが苦手な人が、ひとまず無理矢理にでも洗面所に行って、冷たい水で顔を洗う行動をすると決めました。
目標は、「早起きして朝の練習に行く」から「朝起きたら顔を洗う」という「行動」に変わっています。
そのため、顔を洗ったあとに眠ければ、またベットに戻ってもいいのです。
ところが、実際にその「行動」をしてみると、意外に目が覚めて、何となく気分もすっきりします。
行動自体は簡単でも、その結果、目が覚めて、「朝の練習に行こうかな」という気になるのです。
実はこれもメンタルで「行動」と定義するものなのです。
「行動」とは、目標を達成するための具体的な行動です。
なかでも、ルーティンの「行動」は苦手なものなどを前にした時、モチベーションのアップや維持に必要不可欠なものです。
もっといえば、この「行動」をルーティン化してしまえば、苦手だったものが苦手でなくなります。
しかし、そう意識して、1つの「行動」を行なっている人はなかなかいないため、本当に必要な時に応用できないのです。
モチベーションが上がらない時や苦手なものがある時は、早起きする時のような、ちょっと頑張ればできる簡単なルーティンの行動を使うといいわけです。
苦手なものに立ち向かう時には、ルーティンの「行動」を使うことで苦手でなくなるのです。