2023.01.21
目標を社会から与えられていた時代は、楽だけど、ひずみもありました。
例えば、好きな仕事をしている人は、異端児だとか親不孝だと見られていたのです。社会が画一的なときは、そこからはみ出すと、異端のレッテルを貼られてきました。
現代では、目標が人それぞれに自由に認められるようになりました。
一方で、自分にこれといった目標がないと、エンジンをなかなかかけにくい時代にもなったのです。
つまり、目標が社会のなかで多様化してきて、明確ではなくなったぶん、やる気を持ちにくい時代になったといえるでしょう。
また、船が走っていないと、船底に藻やゴミが付着するように、人間も何かしら目標に向かって、適度にバランスを持って進んでいないと、船と一緒で藻が付いてきます。
船が止まり続けるうちに、船底が腐食しはじめたとしたら、浮いていることも困難になるかもしれません。
だからこそ、私たちは現状を打破するべく、動きたいのです。しかし、最初のエンジンのかけ方がわからず、エンジンをあっけたとしても、どこに向かっているか定かでないのです。
多くの人たちは、多くの失敗や挫折を繰り返しながら、それでも自分の船をしっかり動かしたいはずです。
そして目的地に向かって頑張ること、その目的地にたどり着くことを夢見ているはずです。
船は適切なスピードで目的地に向かって進み出します。
そして、それは人生の目指すところに向かって適切に動き、生産活動をすること、つまりヒト本来の姿を取り戻すことなのです。