新しい行動を長続きさせる手順3

2023.02.03

今回は、前回に引き続き、新しい行動を長続きさせる手順の3つ目についてお話をしていきたいと思います。

3つ目は、自分がものごとをやめてしまう理由は何かをしっかり把握しておくことです。

はじめた理由がやめる理由になる

新しいことをはじめる自分が何につまずいているのか知っていたら、 逆につまずかずにすむからです。

私の場合は、仕事が第一優先という価値観があるために、やめる理由には必ず仕事が絡んできます。

仕事で3年間のプロジェクトなら絶対に投げ出さないのに、3年間の英会話のトレーニングは続かない。

仕事優先の価値観があると、レッスンの日に緊急の仕事が入った場合、レッスンをとりやめてしまうのです。

でも、その価値観は決して悪いことではないのです。

さらに私の場合、自分の仕事優先の価値観にプラスして、人への気遣いがやめるきっかけになってしまっていました。

この「人」とは、仕事の相手先の場合もあれば、英会話の先生 の場合もあります。

「こんなに出席できなくて悪いな」と英会話の先生に対して思ってしまうのです。

さて、一般的にもっとも多い、ものごとをやめる理由のひとつに「時間がない」ことが挙げられます。

ただ、この理由には、注意が必要です。

実際に時間がないわけではなく、忙し くなってくるとパニックに陥り、精神的にいっぱいいっぱいになって、「英会話のレッスン に行っている場合ではない」と思うケースがよくあるからです。

つまり、時間が本当にないのではなく、気持ちに余裕がなくなって、やめたくなっているということです。

また面白いことに、はじめた理由がやめる理由にもなります。

例えば、「英語を話せると、モテる」と思っている人がいるとします。 本人はモテると思っているので、モチベーションが高い状態で勉強します。

ところが、かわいい彼女ができて、 結婚もできたとすると、途端にやめてしまうのです。

さて、3つ目のポイントである、やめる理由を見つけたら、それを逆手にとりましょう。 やめる理由を続ける理由にしてしまうのです。

例えば、仕事第一優先という価値観と、人に気を遣うというパターンで、長続きしない場合、続けるシステムに逆転させるとしたら、どうすればいいのでしょうか。

まず、仕事の一部にしてしまうことです。さらに、やめると人に迷惑がかかるようにします。

そうすると、このパターンを持っている人なら、絶対にやめられないはずです。

一番大切なことは、自分がやめる理由に気づくことです。毎回、気づかずにやめていては、同じ木の根っこでつまずいているようなもの。

自分のやめる理由に気づき、仕事や時間のせいだと思わないことです。

仕事のせいではなくて、仕事を第に考えている自分の価値観であり、時間がないわけではなくて、時間がなくなってきたらパニックに陥る気持ちに、続かない原因があるのです。

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