子どもは努力しているのに結果が出ません

2023.06.11

これは、努力すること自体がゴールになってしまい、「いざ本番」という時にには弱い、日本人によく見られるケースです。エネルギーのかけ方を間違えているのです。

たとえば、オリンピックに出るという結果目標があるなら、この結果目標に繋がる 行動目標に落とし込んでいくことが大事です。

行動目標には、必ず自分ができるリアリティのある目標を立てるようにしてくださ い。自分ができない行動目標を立ててしまうと、前項の「怒り」と同じように、実は 人は無気力になります。

たとえば、バスケットボールのシュートを1本も外さないという行動目標だと、絶 対にできないので、結局「不一致」というギャップが出てきます。そして達成できな いから、負け癖が付いてしまうのです。

結果に繋がらない子どもは、結果目標に繋がる行動目標の立て方に失敗しているのです。

今やっている行動が本当に結果に繋がるのか、時間と労力の使い方を考え直しましょう。

もうひとつは、親は勉強していると言うのですが、子どもは案外机の前に座っているだけで勉強していない場合があります。

親が「うちの子は勉強しているんです」と言うので、「なんでわかるんですか?」と聞くと、「だって家に帰ったらずっと机の前に座っているんです」とよく言います。

もし、子どもがきちんと勉強していたら、成績は絶対に上がっているはずです。

私は親に「どうしたら成績が上がりますか?」と聞かれたら、「居間で勉強してもらってください」と言います。

「居間では集中できません」と言うから、「そうでしょうね。でも、試験の本番は人のいるところで答案を書かなきゃいけないから、居間で勉強してもらってください。

子ども部屋では勉強させないでください」と言います。

理想は図書館のように静かだけれど人目がある場所です。

そこで勉強をしてもらうのがいいのです。

17時から18時までは居間は家庭内図書館にして、子どもは勉強、親は仕事をしたり、本を読んだりすると、はかどるはずです。

子どもには「勉強する時は居間に降りてきてください」と伝えてください。

親が思っているほど子どもは勉強してないという事実をきちんと受け止めましょう。

ページトップ