脳のアンテナが何気なくキャッチすること

2023.08.05

「あ、これに興味があるな」とか、「何となく気になる」と好奇心が現れ 決してそれを素通りしないでください。
私たちの脳は実に高性能にできていて、自分に必要なものや向いていることは、必ず 情報として目に留まってくるのです。

それはインターネットを使って探す時だけではなく、ちょっとした飲み屋で友達とワイワイ騒いでいる時も、一人で街をボーッと歩いていて何気なく目に飛び込んできた看板もそうなのです。

それぞれ自分の中で、「こういう時に自分はすごく嬉しいな」とか、「やっていてよかったな」と思うことはたくさんあると思うのです。

「○○の時が、自分は一番嬉しい」とノートに書いてみましょう。

そして、目の前の興味があるものをじっと見つめてみてください。何か共通点は見つかりませんか?

例えば、ある人はノートに「人からありがとうと言われるのが嬉しい」と書いていました。彼は長い間営業の仕事をしてきて、良い営業成績を残すことはもちろんですが、 仕事先の方に「良い商品を紹介してもらってありがとう」と言われることが一番嬉しかったそうです。

その書いた文字を見ながら「メンタルトレーニング」と書かれた看板を見て気づいたのは、たくさんの人からありがとうと言われる「メンタルトレーナー」の仕事に興味があるということでした。

それが彼の大切な核となっています。

次に、ある人は、「自分が一番嬉しいのは、決めた通りの時間に仕事が完璧に終わった時です。その時は、自分は天才と思うぐらい嬉しい」というエンジニアの方でした。

彼はそのキーワードを見ながら、メンタルトレーニングのパンフレットを見つめます。

「なかなか決めた通りにできない時は、すごくストレスを感じます。でももしかし ら、メンタルトレーニングを学べば、綿密に目標を立てて実行する力が向上するかもしれない」

それが彼にとって、メンタルトレーニングを学ぶきっかけになりました。

そして最後はある女子学生のケースです。

彼女はとにかくスポーツ観戦が大好きでした。自身は特にスポーツをするわけではないけど、野球、サッカー、体操競技など、とにかく一生懸命頑張っている人を見るのが
大好きで、テレビの前でもいつも大声で応援していました。

「見てるだけでも十分素晴らしいけど、何かスポーツに関わることがやってみたい。でも、自分がアスリートになれるわけでもないし、身体を使う仕事は辛そうな気がする」

そこで、もともと体が弱かった彼女はこう思いました。

「でも、メンタルトレーニングだったら、アスリートたちの悩みの相談に乗れるかもしれない。今まで自分を励ましてくれたアスリートたちに、今度は自分がお返しできるかもしれない」

そして何よりも大好なスポーツに関われるので、とてもワクワクしました。

「自分の好きなスポーツ界の役に立ちたい」

これが彼女にとっては一番の大切な核です。

このように、メンタルトレーニングを始めるきっかけは人それぞれです。

そして、メンタルトレーナーになってやりたいこと(本質)も人それぞれです。

ただ、この本質こそが、メンタルトレーニングでいうところのミッション(使命)につながるのです。

使命は大きなものでなくても構いません。使命感に沿った行動をしている時、私たちは疲れを感じません。

本当はやりたくないと心の奥底で思っている仕事を無理にやるから、心が壊れてメンタルヘルス不全になったりします。
自分に何が向いているか、どんな人生を送りたいか、その答えは自分の心の中にあるパンドラの箱に入っています。

でも、目の前の状況に左右され、その自分の使命をなかなか見つけることができません。

だから、深く考えず、興味を持ったことや好きなことを合わせてミッションにしていけばいいと思います。

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