負けて悔しがっている子どもは強くなる

2022.10.12

今回は試合で負けて悔しがっている子どもとの接し方についてお話をしていきたいと思います。

心に留めておきたいのは、負けて泣いて悔しがっている子どもこそ、その後に伸びるということです。

子どもの可能性を引き出すために親としてどんな風に、接していけばいいかをお話をしていきたいと思います。

悔しさのエネルギーを次に活かすために引き出そう

親として子どもが試合で負けたときに親はかわいそうだと扱ってはいけません。

悔しさは次にエネルギーなのです。

せっかく子どもが悔しがっているのに、親が慰めてしまうと、子どもは「親が優しくしてくれるし、負けてもいいか」という考え方が心のなかに生まれて、だいたい次も負けてくるものです。

勝ち負けがどうでもよくなって、悔しさが次に向かわなくなるのです。なかには、子どもが落ち込んでいてかわいそうだから、と好物の料理を作るお母さんもいます。

解説すると、子どもは、「負けたら、何かお得なことがある」と考えるようになってしまいます。

これは少し大きく解釈すると、心理学でいう疾病利得です。

疾病利得とは、病気になった時やつらい時に、人が優しくしてくれる状態のこと。こうなると子どもは、必要以上に病気になるものです。

要は親の関心を引きたかったり、親からの反応が欲しくなると、つらい状態に自分を陥れれば、親がかまってくれるわけです。

子どもがこう考え始めることは、本当によくありません。子どもが病気になったり、ケガをしたり。悪いことを引き起こすと、周りがよくしてくれるということを教えてしまっているのです。

かわいそうと扱うのとは逆に、子どもに「お前が弱いから負けたんだ」と言う親もいます。

確かにそれはそうなのですが、弱いから負けたことは本人が一番よくわかっています。

さらに傷口に塩を塗り込むようなことをすると、悔しさは維持できるのですが、親に対する恨みに転嫁することがあります。

既に悔しがって落ち込んでいるのですから、そこへわざわざ追い打ちをかける必要はないのです。

大切なことは親はかわいそうだと扱わずに接していくことなのです。

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