病人ではなく一人の人して接しよう

2023.10.07

たぶん皆誤解している。私もそうでした。がんの告知を受けたら、もうガリガリに痩せてヘロヘロで、そして手術して数か月入院して、退院したら元気になって……。

だから、私が仕事をしていると言うと、驚く人も多いし、無理しないで!と言われる。普通にスーツを着て挨拶すると「なんだー、元気じゃないですか!!」 と、今度は気遣いなく、なんでも頼んでくる人もいます。(笑)。

体調はその日によって違う。

前よりももちろん少し体力はない。

だけど寝たきりというわけじゃない。

頭は冴えているので、仕事で判断を間違えたり、仕事ができなかったりすることはない。

だけど、ストレスになるようなことがあると、左の脇腹やリンパがピリピリ痛んで不思議なくらいしんどくなる。

そして、常に死の恐怖にはさらされているけれど、あまり実感もない。

長い闘病なんです。 手術した痕は熱をもって重いし、抗がん剤治療もしんどいらしいです。

12月には2度目の手術も待っています。だけど、生きるために治療する。生きがいのある仕事を持っていることに感謝です。

長い目で社会から隔離せずに、でも無理もせずに自分らしく過ごしていく。

一番つらいのは「仕事しないで寝てて」と言われること。一番うれしいのは普通に仕事して、 最後にさらっと「お身体大丈夫ですか? ご自愛くださいね」と言われること。

今、一番大切にしていること。

心理業界や教育の次のあり方をつくり上げることを考えること。

今、時間を使いたいこと。

ブログや新しいコラボの企画。

今、行きたいところ。

小石川後楽園か、新宿御苑の紅葉。

明日、行きたいところ。

近所のスーパーと花屋さん。

今、毎日の私の気持ちや生きる力が、いつか大きな何かに、自然につながっていくのだと、信じて今日を生きています。

ページトップ