やたらと情報を持ってくるのはNG

2023.10.10

今、がんはたくさんの人が闘っている病気です。多くの有名人や芸能人などもがんとの闘いを公表しています。

亡くなった方もいれば、無事回復する方もいると思いますが、そういったことを引き合いに出して、「この人はこうした」「この人はこれがよかった」と言われるのも、けっこうげんなり疲れてしまいます。

ましてや民間療法的なものや、これがいい、あれがいいというのは、患者を混乱させると思います。

患者自身がそれについて一生懸命探しているとか、聞かれた場合は別ですが、民間療法の中には、効果をそれほど感じられないものも多くあります。ネットワークビジネス的にそれらを 生業としている人たちもいます。

そういう人たちに、自分もがん患者になって試して回復したものがあるならともかく、そうでないものをすすめるのは、大きなリスクが伴うということも意識 していただきたいと思います。

私もいろいろな情報をいただきました。私自身も、そのうち効果があるなと思うもので取り入れているものもあります。

だけどしっかりと自分の目で見て、それだけではわからないものもたくさんあります。

その場合は、客観的に判断できる身近な人たちの意見を聞いて、自分がいいと思う効果と金額に見合うものだけをチョイスすればよいのではないかと思います。

進行形の病気では、まず病院の標準治療が必要である状態の中で、民間療法を含めた多くの情報は、時には患者を混乱させ、とても疲れさせるということが容易に想像できます。

これは心のケアの心理カウンセラーを紹介するときも同じことです。

「落ち込んでいるんだったら、カウンセラーのところに行けばいいよ」と言ってくださる方もいます。

私からすればとてもありがたいのですが、よくわからないところに突然行くのは、非常に勇気も必要なこと。

それよりも、本人のよきタイミングで、気軽にお茶を飲みに行く感覚で行きたくなれば行く、それが一番大切なことです。

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