一番ひどい状態になったときの対処法

2023.11.07

今回は、浮世先生のSNSから一番ひどい状態になったときの対処法についてお話をいたします。

髪!切りました。

今日からいよいよ抗がん剤治療のスタートです。もうドキドキ!

昨年からずっと体調が悪かった私は、今やすっかり「疲労感恐怖症」になっていて、とにかくだるいとか、疲れる!がとても怖いのです。

抗がん剤治療といえば、通常は点滴が多いようです。3週間に1回点滴をする。

そうすると、髪が抜けたり、吐き気がしたりして、それを定期的に繰り返していくのが抗がん剤治療の一般的なもののようです。

私の場合は、転移がほとんどなかったということもあり(それでも全くないというわけではありませんでした)、点滴よりも軽めの錠剤でいいのではないかというのが医師の判断。

副作用も点滴と比べると軽いといわれています。

なぜなら、3週間に1回打たれる点滴は、がん細胞をやっつけるために抗がん剤の成分量も多いのです。

それはがん細胞をやっつけてくれると 同時に、正常な細胞にもダメージを与えていくというものです。

それに対して錠剤の場合は、点滴1回分の量を20日分程度に振り分けています。

抗がん剤が少しずつ身体に取り込まれるので、1回の服用で身体が受けるダメージは、点滴ほど大きくないといわれています。

だけど、1か月経ち、2か月、3か月……と積み重なっていくうちに、どんどん身体に溜まってくる。抗がん剤は溜まるほどに症状がつらくなるとも聞きました。1錠飲んだところで副作用はすぐには出ないけれど、それがいったいどのぐらい蓄積すると、どんな症状が出るのか。

自分の身体もわからない、未知なことがたくさん続いているという状況です。

特にセカンドオピニオンを受ける前の最初の病院では、「抗がん剤治療中は、半年間家で寝 たきり。吐き続ける」と言われました。

今の病院になって、かなり安心感は増しました。

しかも点滴から錠剤になって、かなり恐怖 は和らいだけど、「副作用で手足が腫れる、口内炎、高熱の可能性も」などと言われると、 看護師さんの説明を聞いているだけで、怖いイメージができすぎて、逆プラシーボ(にせ薬)効果が出そうです(笑)。

髪は抜けるかどうかわからないけれど、どちらにしてもせっかくだから短くしていろんな髪型を楽しもうと画策。そしてせっかくなら、自分の地毛でウィッグをつくろうと思って、20 切りました。

こういうとき、私はいつも悪いほうを想定して準備をしておきます。ポジティブや前向きの 考え方の定義を間違っている人が、実は結構いるのです。

それは、「たぶん大丈夫」とか、「きっと私は大丈夫」など、前向きの考え方が間違っている ということです。その場合やってくる現実が、その「たぶん大丈夫」と思っていることよりも はるかにひどかった場合、そこでショックを受けたり、急に落ち込んだりします。

しっかりと自分自身が軸を持って考えておくことはとても大切です。そのためにはまず、一番ひどい状態になったとしても、そこで折れない心を持っておく。このストレス耐性がとても大事だと思うのです。

だから、髪は抜けるかもしれないし、抜けないかもしれない。

けれど、抜けたとしてもそこでショックを受けないように、事前に準備をしておきます。私の場合は髪を短く切り、自分の髪でウィッグをつくりました。そうすれば、そのウィッグをつけて仕事場にも行けるかもしれません。

これ以外にも、家で髪の毛が抜けたときにショックを受けすぎないように、かわいいシャワーキャップを何種類も買いました。

ハゲてもかわいい自分でいられたら、心が折れない。髪が抜けるのを楽しみにしているとまではいいませんが、抜けても大丈夫なように、自分の中で小さな楽しみをたくさんつくっておきます。

自分自身がひどいことになっても、折れない心というのを持ち続けるという意味では、 とても大切だと思います。

かわいいシャワーキャップなんて、今まで買ったことはありませんが、小人のとんがり帽子みたいなものや、かわいいフリフリのピンクのぶりっ子タイプのものまで、この機会をいろいろと楽しんで、通販で買ってみました。

「自分の地毛でウィッグをつくれば、今使わなくても将来使えるわよ!」といつもの美容師さん。

なるほど、おばあちゃんになったときのためですね。こんな機会でもないとウィッグをつくらないだろうから、美容師さんにお任せすることにしました。

今日はお休みをいただき、先輩に声をかけていただいて、整体にご一緒させていただきまし片方の胸を切っているために、もう片方だけで荷物を持っていたのでバランスを崩していたらしく、腰が痛くなっていたので、一つ一つメンテナンスです。 先輩、本当に感謝です!

心も身体も、たくさんの人 に生かされている。いよいよ抗がん剤スタート! さてさて、どんな自分が飛び出しますやら(笑)。

お仕事は明日からまた通常どおりです。

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